「捨てられるコンビニ弁当はいくら？」で （３）２０００億円を選んだ人

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えーーっ、と言って叫んでしまいそうな額ですが、これがほんとです。 「しんぶん赤旗」日曜版（日本共産党中央委員会発行）７月３日号では、次のように実態を伝えています。 「廃棄総額を複数の大手コンビニ本部に問い合わせをすると、『公表していない』とのつれない答え。唯一、ローソンが『年間約４００億円です』と答えてくれました。ローソン１店あたり年間約５００万円になります。 　現在、コンビニは全国で１５チェーン約４万店。仮に、ローソンのように、すべての店で５００万円分の廃棄があると仮定すると、年間約２０００億円にもなる勘定です」 それにしても、なぜこんなことが、おこるんでしょうか。 それは、捨てれば捨てるだけ、コンビニチェーン本部がもうかる仕組みになっているからです。 加盟店は本部に「ロイヤリティー」と呼ばれるお金を払っていますが、おおむね売り上げ総額の３０％〜４０％。そして、この売り上げ総額に、捨てられるお弁当などの分も入っているのです。 本部は、自分がまったく痛みを感じないために、売れ残ってもいいから多めに仕入れるよう加盟店を「指導」しています。損をするのは、加盟店の店主だけ、ということです。 一方、世界の飢餓人口は８億５０００万人。毎日、２万５０００人が飢餓に関連してなくなっています。そのうち、１万８０００人が５歳未満の子どもたちです。 これにたいして、国連世界食糧計画の食糧援助予算は年間３０００億円。 ２０００億円分の食料を捨てている日本の現実は、一刻も早く見直す必要があります。