「企業のもうけは？」で（３）約２兆４０００億円を選んだ人

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すばらしい！ 大当たりです。 なんと、３年前の４〜６月に比べて、今年の４〜６月の経常利益は、２兆４７００億円も増やしています。（９月６日財務省発表「法人企業統計調査」） 人件費を減らした分だけ、まるまる企業の経常利益が増えているということですから、ひどいものです。 たとえばトヨタ自動車は、４〜６月期の国内での自動車販売台数は前年同期に比べて、５０００台も減ってるのに、利益は４００億円も増えているんです。 本業の成功で利益が増えたのではなく、本業がうまくいかないので、人件費を大幅に減らしてもうけを増やしているということですよね。 人件費の減らし方の主なものは、正規社員を期間従業員やパート、派遣社員に置き換えるというもの。トヨタ自動車の従業員は約２６万４千人ですが、昨年度１年間で、こうした非正規社員が１万人も増えています。 いまのこうしたやり方に、経済産業省ですら、「リストラで人材投資を削減した方が企業利益は拡大する」というのは「神話」であり、「真実」は「教育訓練費を増加させた企業の方が、結果として、利益や雇用を増加させている」と指摘するほどです。（「若年者を中心とした産業人材育成について」＝来年度政府予算の概算要求説明資料）