その４、いよいよ年越し…さて？

（２００３年６月１６日）

　　毎夜、深夜のキューバンパーティにびっくりしている私に、友人のロベルトは、「まだまだ驚くことではない、最後の夜はスゴイぜ、キューバ中が狂うんだ」と、目を剥き出して見せました。
　覚悟しておかなくちゃ。

　大晦日、私たち夫婦は、夫の元の奥さんバビと息子のエリックに招かれて、出掛けました。

　バビは、仕事から帰ったばかりでしたが、訪ねたことを喜んでくれて、「食事を一緒にしましょう、出来上がる間、近くの友人宅で弟たちがパーティしているので、そこへ遊びにいってきたら、」と薦めてくれました。

　エリックと3人で訪ねた友人宅は、広い前庭と亀などを泳がせている池や、蘭や熱帯の花が咲き誇っている植物園のような素晴らしいパティオを持つ家でした。（キューバ人にもこんなブルジョワ（？）生活している人がいるのか！）

　そこでは、ドミノに興じていたり、言葉を話す鸚鵡と遊んでいたり、バビの弟のゴルド（デブという意味！）がテーブル大のピザを焼いていたり、その友人のお父さん、お母さんと娘さんたちとその恋人たち、友達、みんながそれぞれ愉しんでいました。
　突然訪ねた私たちを、みんなが人懐っこい笑顔で歓待してくれました。

　帰途、満員のカメジョ（ラクダバス、２０センタボ）でハバナの中心まで来ましたが、乗り継ぐキューバタクシー（ペソ払いで、キューバ人専用）もカメジョも見当たりません。
　ドルタクシーを捜して、セントラルパルクまで来ると、突然、目の前に「花火!!」が打ちあがりました。２００２年の始まりです。

　私が、夫アルベルトと出会ったのが昨年の12月。「1年経って、貴女はキューバに来た」お祝いのベソ（キス）をしながら、彼が言いました。

　アパルトメントに着いたのは、深夜2時近く。
　ムロン予想以上の一大パーティ真っ盛り、あちこちどころかそこら中、歌・音楽。バルコニーいっぱいの人たちが踊っていたり、キューバンダンスの大音響は延々と続くのでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２００２年１月２日）