ハバナ大学のトイレおばさん

（２００３年９月１２日）

　環境保護に殊更厳しいキューバでは、トイレでの紙を下水には流しません。
　傍においてある容器に捨てるのです。
　一般家庭は無論のこと、公衆的なトイレも徹底しています。

　ハバナ大学のトイレおばさん。
　彼女は外国人留学生にいっぱい話しかけてきます、　それもキューバ人特有の早口で。
相手がスペイン語ができようとできなかろうとお構いなしです。

　「きょうは暑いね、でもここは風が通って涼しいよ、教室は暑い？クーラーは効いてる？あ、クーラー無い教室？それは大変だね、、」

　適当に相槌など打って聞いていると話は止まりません。
　そのうち大きなタッパーからお菓子を取り出し勧めます。これは彼女のアルバイトです。

　クッキーにジャムが付いて、これがまた、とてつもなく甘いのです。
　元々、産業はサトウキビとコーヒーとタバコ、というキューバなので、なんでも砂糖たっぷりです。

　カフェテリアのコーヒーも、外国人向けなのに砂糖入りの甘く濃いキューバ・コーヒーです。
　キューバ人の先生たちはそこに、またまたたっぷりの砂糖を入れて飲んでいます。

　初めのうち慣れない外国人留学生もしばらくすると、この甘いコーヒーを飲みながら、おばちゃんから買った甘いお菓子を食べるようになってしまいますから、要注意です。

★カメラを向けたら、
　「あら！きょうはこんな格好で。もっといい服を着てくれば良かった」と言って、
　ブラウスの皺をなおして、よそゆきの顔をしたトイレおばさん。