イラクへの戦争は直ちに中止を 憲法９条を持つ日本こそ平和の先頭に

ついに、アメリカが、イラクへの戦争を開始しました。 　これは、世界中の平和を求める声を踏みにじるものであり、絶対に許されるものではありません。 　なによりも、こんどの戦争には、何の道理もありません。 　イラクという国は、湾岸戦争でクエートに侵攻するなど世界のルール破りをしてきた国です。だからこそ、国連で一致協力して、武装解除を進めてきました。そして、あと数ヶ月で、平和的な手段で、それが実現できる可能性が開けてきていました。 　それを、ブッシュ大統領は正面からたたき壊して、国連の合意もなしに戦争への道を突き進んでしまいました。 　戦後の国際社会では、自分の国が攻撃をされたときか、国連で決議されたとき以外には武力攻撃をしてはならないと決められています。 　日本共産党は、こうしたルールを真っ向から踏みにじって戦争を開始したブッシュ大統領に抗議し、ただちに中止を求めるものです。 　いま、世界の平和が危機に直面しているとき、憲法９条を持っている日本こそ、戦争に反対し、平和の先頭に立たなければなりません。 　ところが、小泉総理大臣は真っ先に、戦争を宣言したブッシュ大統領を支持してしまいました。 　憲法９条にも、平和を願う国民の声にもまったく背を向けて、アメリカの言いなりになって戦争を推し進める側に立つ――この小泉総理にも道理が無いことは、１９日の党首討論での日本共産党志位和夫委員長との議論のなかで、説明不能におちいった姿からも明らかです。 　もし戦争が始まれば、罪もない人たちが６０万人も命を奪われ、子どもたちも栄養失調などで１２０万人も命を失うといわれています。世界経済も混乱し、日本でも失業者がふえ、日常生活にも大きな影響が出てきます。 　ブッシュ大統領はテレビ演説で「自由」を叫びましたが、これほどの人命を奪おうとしておきながら、「自由」を口にする以上の偽善はありません。 　ブッシュ大統領の始めた無法な戦争は、イラク問題の平和的な解決の道を断ち切り、おびただしい罪無き人々に犠牲をもたらすものであり、絶対に許されません。 　日本共産党は、日本と世界の平和を願う人々と力を合わせ、一刻も早く戦争を中止させるよう、全力で奮闘する決意です。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００３年３月２０日 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本共産党県議会議員　丸山慎一