（２００４年１２月１８日）

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Veterans for Peace

前回、ストラップに大興奮のジャッキーのお話をしました。 　彼女は元米兵の夫・ジミ−・マッシーさんと一緒に、今年の平和大会に参加してくれました。ジミーは、海兵隊員としてイラク戦争に従軍。無実の市民を巻き込む戦闘に異論を唱え、軍隊を除隊。現在、戦争の真実を伝える活動をアメリカ内外で行っています。 　おだやかで誠実なジミー。彼がイラクで壮絶な経験をし、その経験により、現在も心的外傷後ストレス性障害（PTSD）に苦しんでいることなど想像できません。一言一言、絞り出すようにゆっくりと、彼はイラクでの体験を日本の人びとに告白しました。それは、人道支援などではなく、イラク人を潜在的脅威とみなし、子どもを含む無実の市民を殺したことでした。 　被害者にも加害者にも、大きな傷を与える戦争。アレン・ネルソンさんというベトナム戦争の帰還兵は、18年間PTSDに苦しみ、セラピーを受けて克服していったそうです。戦場の光景は、毎晩悪夢として蘇ってくるといいます。ジミーの心の傷が一日も早く治ることを願ってやみません。 　ジミーの言葉で印象的だったものがあります。Hillbilly（ヒルビリー）：アメリカのスラングで、南部出身者の田舎者、無知な者などという意味だそうです。「自分はただのヒルビリーだ。しかし、不正に対して声をあげることの大切さは分かっている」現在の自分の仕事は、みなさんに「真実」を伝えることだと、彼は言いました。 　未だにイラクへの攻撃を続けるアメリカ。しかし国内では、イラク帰還兵や彼らの家族も参加する戦争反対の活動が、大きく広がっています。