政府の進める大改悪で あなたの年金はこうなる！ （２００４年３月８日）

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厚生年金支給額はこんなに減額 　政府が先月、国会に提出した「年金改悪法案」は、保険料を毎年引き上げ、年金の支給額は自動的に引き下げようというもので、国民の暮らしに深刻な影響をもたらすかつてないひどい内容です。 　厚生年金の支給額は、「現役世代の給与の５０％を維持」などと宣伝していますが、この水準でもらえるのは、夫が４０年間保険料を納め続け、妻が専業主婦というごく限られた世帯だけです。 　夫婦共働き世帯や単身者世帯では、現役世代の３割から４割程度しかもらえません（表参照）。 厚生年金の保険料は大幅アップ 　しかも、支払う保険料は大幅アップ。 　たとえば、年収４５０万円の場合では、現在、年間３０万５５５０円の保険料を払っていますが、今後、毎年８０００円づつ増え続け、２０１７年度以降は年間４１万１７５０円になってしまいます。 　現行に比べて１０万円もの負担増です（表参照）。 国民年金の保険料も大幅値上げ 　国民年金保険料は、現在月額１万３３００円ですが、来年４月から２８０円あがって１万３５８０円になり、再来年はさらに２８０円上がって１万３８６０円になり、こうした引き上げが１３年間続きます。 　２０１７年度からは月額１万６９００円で、現在より年間で４万３２００円も多く支払わなければならなくなります（表参照）。 政府が狙う消費税大増税 でも対案はあります 　政府や財界は、「年金財政を安定させるため」と言う口実で消費税の大増税を狙っています。 　しかし、消費税などに頼らなくても、 　�@無駄な高速道路の建設などに使われている道路特定財源（年６兆円）などの使い方を改めて年金に回す 　�A５年半分の年金支給総額に匹敵する１７５兆円もの年金積立金を計画的に取り崩す 　�Bリストラを抑えて雇用を改善し安定した年金の支え手を増やす 　などの対策を本気で進めていけば、十分、現在の保険料で給付はまかなえます。 　無駄な公共事業や軍事費には手をつけず、保険料は引き上げて支給を減らし、その上消費税の増税では、庶民はたまったものではありません。