さて、この間の状況ですが…

（２００３年１０月３０日）

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３月、私が日本へ帰っている間に、私の「キューバ永住ビサ」が下りました。 　帰国直前のある日、アルベルトが大笑いしながら外から帰ってきました。 　訳を聞くと、 　「今そこで、革命委員会の地区委員長に会ったの。 　昨日、イミグレーションの人が来ました、私たちのことで。 　貴女の永住ビサのために私の身元調査をするの、問題がないかどうか。 　そしたら、委員長さんが言ったんだって、 　“ボルデロイスが結婚？　そんなことないよ、あの日本人は１５歳くらいの、まだ子どもだよ、ボルデの相手ではないよ”って。 　だけどイミグレーションの人が、 　“間違いないです、ボルデロイスは結婚しましたよ、その日本人です” って言ったので委員長さんはびっくりしたの。いま私と会って、、」 と、アルはまた笑い出したのです。 　（そこまで若く？見てくれなくてもいいんだけど、、、） 　「永住ビサ」の許可には、書類がたくさん必要でした。 　日本で、私の「戸籍謄本」「無犯罪証明」「住民票」「収入証明または、預金残高証明」「健康診断書」などを、役所や警察本部で揃えて、それを”外務省”に持って行って、その証明書が日本国の責任において間違いない、という証明をしてもらい、日本の”キューバ大使館”へ持っていって、さらに間違いない書類であることを、大使館が証明する書類を作成してもらいました。 　（これらに10万円近くかかりました） 　キューバでは、アルベルトの「住宅証明」「就業・収入証明」そして「結婚証明書」。 　そのすべての書類と写真と収入印紙５０ドル分を、キューバのイミグレーションに提出。 　（「預金残高証明」と「健康診断書」は、民間のものだったためキューバ大使館では証明書を発行してもらえず、キューバでとり直しましたので、さらに８０ドル。） 　そして、下りた「証明」を東ハバナと地域の２ヶ所の役所に届け出します。 　結婚するときにも、たくさんの書類（これらをすべてスペイン語に翻訳し、翻訳者の翻訳証明を添付）と、やはり10万円くらいかかり、さらにキューバの方で10万円くらい支払いました。 　 　アルベルトを日本へ招待するためには、さらにさらに複雑な書類、 　例えば、航空券の予約書、宿泊住所銘記の全日程・時間表、収入証明書添付の保証人、滞在期間と帰国費用分以上の私の預金証明、などなどが求められました。 　国際結婚（私には「国際結婚」なんて大仰な意識はまったくなかった！）が大変なのか、社会システムの違う国の人との結婚が大変なことなのか、とにかくもとんでもないほどのお金と時間を要しました。 　ついでに御知らせすると、「離婚」の際にも、700ドルくらいかかるとのことです！ 　「永住ビサ」を手にしたので、これからはペソの暮らしができます。 　例えば、美術館、博物館、劇場などはキューバ人料金（２〜３ペソ）で、ペソタクシーも堂々と乗れますし、列車や船、飛行機もペソで買えます。 　アラマルでは、配給手帳に私の名前が入り、さっそく配給が開始。 　（女性用のナプキンも戴きました。） 　今後の暮らしの安さを考えると、かかった費用は安いと言えるのかも。 　私は一番欲しかった電話 　（これはドル払いなので、通話料金(１分５ドル)も高いのですが）を引きました。 　「永住ビサ」がないと、電話を持てないのです。 　さっそく母と息子に電話し、母は、「こうやって話ができれば安心するよ」と喜んでくれました。 　●写真は本文とは関係ありません。 　スペインの植民地だったころの家のバスタブ