キューバの選挙

（２００４年２月４日）

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これからキューバで選挙があります。 　選挙区(アパト３個分、約６００人)毎に、選出する議員候補を選ぶために、会議が開かれます。 　私宛にも会議の召集状が届きました。 　「えっ！まだなんにもわかんないのに？」 　「でも、あなたはもうキューバの住民だよ」 　日本では外国人には選挙権が無い、と聞いていますのに(？)。 　会議は夜８時から、ということでしたが、雨が降って延期に次ぐ延期に。 　というのは、会議は野外で行われるからです。 　４日後の日曜日に、ようやく開かれることになりました。 　私は朝９時過ぎ、外に出てみました。 　よく見かける男の人（片目が寄り目の太った人）が、背の高い男性と二人で、アパートの人達に声をかけています。 　「バモ！バモ！行きましょう」 　一人、二人、階段を降りてきます。 　うちの北側のバルコニーの前が会議場ですから、私は朝から人の集まり具合をみていたのですが、家人は、「まだまだ始まらないよ、９時といっても９時には誰も来ないよ」と言って、悠然とパンなど食べていましたから、彼もまだ出てきません。 　男性二人は、 　「ボルデ！　マリア！　アリーナ！　、、」と、一人一人の名前を呼び始めました。 　 　キューバの旗を正面に飾って、机の上にはレースのテーブルクロス、ノートを広げた女性二人と司会の女性、その傍にもう一人の女性と、さっきの男性が。 　出席者は一人一人、名簿で確認をします。 　はじめにキューバの国家を歌いましょう、と歌い始めたのですが、みんな日曜の朝とあってか、元気がイマイチないのです。 　私は、行進曲風のこの曲が気に入っていますので、体で調子を取りながらハミングしました（歌詞がわからないので;）。 　歌の最後に「オウ！」って、コブシを振り上げるかと思ったら誰もしなくて、周りの人が笑って私を見ました。つまり私だけ(^^;)。 　選挙の意義と、出席率７０％との説明があり、二人の候補者候補の名前を司会者が言いました。 　けれども、候補者候補は前に出るでもないので、 　そこに立ってるその人をみんなが見ただけで、それぞれ自分の推薦する候補者候補に、みんなが挙手をしました。 　候補者候補の挨拶も無く、みんなはその人たちをよく知ってる風で、短い会議でした。 　結果は、あの寄り目の男性（ごめんなさい、名前がわからなくて）が選ばれました。 　お巡りさん、ということです。