船橋駅南口の演説会での訴え全文

５分間演説に「大企業優遇政治」部分を加えました

（２００７年３月２４日）

歪んだ税金の使い方をただす

　駅、ご利用のみなさん、お集まりのみなさん、日本共産党の私、県議会議員の丸山慎一でございます。

　みなさん、私たちが住んでいる千葉県が、全国で一番福祉にお金を出していない県だということを、ご存知でしょうか。

　先日発表された国の統計資料では、高齢者一人当たりの老人福祉費、介護保険や特養ホームに使うこのお金が、４７都道府県の中で一番少ない４７位、全国最下位になっています。子どもさん一人当たりの児童福祉費、保育所などに使うこのお金も最下位の４７位。障害者福祉のお金も、これもなんと４７位です。

　高齢者も障害者も子どもさんの分野でも、どの分野を見ても全国で一番福祉にお金をかけていない安上がりの県、これが、この千葉県の姿です。

　しかしこれは、もちろん、県民のみなさん方の責任ではありません。福祉が最下位になるような予算を組んだ堂本知事と、それを何のチェックもしないで、議会で賛成して県民に押し付けてきた自民党や公明党、民主党などのオール与党政治の結果に他なりません。

　私たち日本共産党は、この問題を重視して、県議会で堂本知事に是正を求めてきました。ところが知事は、「お金がないんだから、仕方がない」と言って開き直りました。しかし、こうした事実に反する言い訳は、許されるものではありません。

　なぜなら、千葉県は、お金がない県ではないからです。財政力は、都道府県の中で全国６位。トップレベルの豊かな財政の力を持っているのが、この千葉県です。お金はあるのに、それをほとんど福祉に使っていない。ここに千葉県政の最大の問題の一つがあります。

　私たち日本共産党は、この歪んだ税金の使い方をただして、みなさん方が納めた税金が、みなさん方の暮らしや福祉のために、きちんと使われる県政を目指していきたいと思います。

大企業優遇政治こそ歪みの元凶

　みなさん、それでは、どこに、豊かな財政力が消えていってしまうんでしょうか。
　それは、なによりも、目に余る大企業にたいする優遇政治です。

　たとえば、千葉県は、雇用対策だと言って大企業たった一社に５０億円もの補助金を提供してしまいました。ところが、この企業はただの一人も正社員を新規に雇っていないということが分かりました。雇用などまったく進んでいないのに、雇用対策だと偽って多額の補助金を提供する。とんでもない話です。

　さらに、大手ゼネコンの仕事作りにしかならない無駄な巨大開発も、依然としてとまる兆しがありません。
　たとえば、東京湾の三番瀬の上に作られる計画の第二湾岸道路、この巨大な高速道路の建設について千葉県は、車の交通量が増えるから高速道路が必要だ、と説明してきました。

　ところが、国の調査で交通量は増えるどころか、逆に減ってきていることが明らかになりました。知事もこの事実は認めざるを得ませんでした。にもかかわらず、高速道路の建設計画は、いっさい見直そうとしていません。車が減っている事実は認めながら、まったくおかしな話です。

　こうした筋の通らないことを強引に進め、大企業の利益を優先する、ここに千葉県政のゆがみの元凶があります。

　それにしても、なぜこんなひどいことが、まかり通るんでしょうか。
　それは、自民党や民主党が大企業からお金をもらい、大企業が儲かるような政治を進めているからに他なりません。

　こうした県政の歪みを正すために、ぜひとも、企業からびた一文お金を受け取らないこの日本共産党と、全うな政治を願う県民のみなさんとの共同の輪を大きく広げて、県民の立場に立った当たり前の県政を、作り上げようではありませんか。

政務調査費の領収書の公開を

　みなさん、自民、公明、民主などのオール与党は、県民にはこうした歪みを押し付けておきながら、自分たちが受け取っている政務調査費については、その使い方を隠すようなことをやっています。

　千葉県では、議員一人当たり、年間、４８０万円もの政務調査費が支給されています。ところが、これをどう使っているのか、領収書を見せる必要がないために、何に使っていても分からない仕組みになっています。

　私たち日本共産党は、県民のみなさんの税金から受け取っているお金ですから、当然、県民にすべての領収書を公開するべきだと再三議会で求めてきました。１２月の議会には県民のみなさん方からも、「領収書の公開を求める請願」が出されました。ところがこの請願に、自民党や公明党はもちろん、驚いたことにあの民主党までもが反対し、請願を否決して、領収書の公開への道を閉ざしてしまいました。

　こうした県民に隠し事をするような勢力に、みなさん方の未来を託すことができるでしょうか。日本共産党とご一緒に、１００％県民に開かれた県政を作り上げようではありませんか。

憲法九条を守り抜く

　みなさん、いま、平和が重大な危機に直面しています。安倍総理大臣を先頭に、自民党も民主党も、「憲法九条を変える」と宣言しているからです。私たち日本共産党は、あの戦前の暗闇の時代から、戦争に反対し続け、平和を求め続けた党として、絶対に憲法九条を変えさせるわけにはまいりません。

　多くの平和を願う県民のみなさん方と、日本共産党との共同の輪をさらに広げて、憲法九条を守り抜こうではありませんか。

　そのためにも、来月行われる県議会議員選挙では、日本共産党の私、丸山慎一にみなさん方の願いを託してください。そのあと行われる市議会議員選挙では、先ほど訴えました日本共産党の８人の候補者全員を、議会へと送り出してくださいますよう重ねてお願い申し上げまして、私からの訴えとさせていただきます。

　どうも、ありがとうございました。

２００７年３月
日本共産党千葉県議会議員
丸山慎一

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