侵略戦争の美化は許されない！

（２００７年６月１５日）

　　日本青年会議所が、『誇り』というアニメのビデオ（DVD）を作成しました。しかし、その内容は、日本の侵略戦争を美化する驚くべきものです。

　主人公の女子高校生が一人の青年と出会い、二人は靖国神社に向かいます。そこで青年は、こう語ります。

　「日本がおこなった大東亜戦争は、自衛のための戦争だった」
　「アジアの人々を白人から解放したい、日本の戦いには、いつもその気持ちが根底にあった」
　「朝鮮では道路を整備したり、学校を建設したり、国の水準を引き上げる努力もしたんだ」…。

　過去の歴史をいつわり、再び戦争に向かう地ならしをする――これがビデオの目的です。
　しかも問題なのは、このビデオを使った教育事業が文部科学省によって委託事業に採用され、全国の学校に公然と持ち込まれようとしていることです。

　実際にビデオを見た子どもたちが、「昔はいいことをしていた日本が誇らしい」「戦争にも理由があることを感じました」などの感想を寄せているのを見ても、偽りの教育の影響は重大です。

　いま、憲法改悪推進勢力は、単に軍隊を持ちたいというだけではなく、男女平等を敵視し、家父長制の復活をめざすなど、国民の精神をも支配して、「すべてはお国のために」という「臣民」を作ることをあからさまに掲げるようになっています。そのために狙っているのが、今回のビデオのような教育です。

　目前に迫った参院選では、ふたたび暗闇の歴史を繰り返させないために、新たな不安を広げているすべての国民に語りかけ、なんとしても日本共産党の躍進を勝ち取らねば、と思います。そのために、みなさんの先頭に立って、がんばりぬく決意です。

２００７年６月
日本共産党千葉県議会議員
丸山慎一

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