住民の暮らしを守る
八街市の日本共産党の３議席

（２００７年８月１７日）

　８月２６日投票で行われる八街市議会議員選挙にあたって、日本共産党街頭演説会が八街駅前で開かれ、日本共産党の３議席をと訴えました。
　以下、訴えの大要です。

　八街のみなさん、日本共産党の県議会議員の丸山慎一です。
　いよいよ、市議会議員選挙の告示が、明後日と迫ってきました。市民のみなさんの暮らしにとって、重大な影響のある選挙です。どうか、日本共産党の３議席を、今度の選挙でも守っていただきたいと思います。まず、心よりお願い申し上げます。

　みなさん、７月の参議院選挙では、与党、自民・公明が過半数を大きく割り込む大惨敗を喫しました。直接のきっかけになったのは、いわゆる５０００万件の消えた年金や事務所費の不正な届け出などのスキャンダル、「女性は子を生む機械」とか「原爆はしょうがなかった」などの大臣の失言や暴言でした。しかし、その背景に、住民の暮らしの深刻さがありました。

　選挙直前の６月には住民税の大増税の通知が送られ、全県各地で市役所に抗議の電話が殺到しました。ある年金生活の方からお話を伺いましたが、一昨年は住民税が９０００円だったのに、去年は１９０００円に跳ね上がり、今年は４５０００円になったと本当に怒っていました。「これでは暮らしていけない」というのが、大げさではない実感となって広がっています。
介護の問題でもなかなか特養ホームに入ることができなかったり、デイサービスに行く回数を減らされるなど、いわゆる介護難民が急増しています。

　農業でも、輸入自由化を進め、小規模農家を切り捨てるようなやり方を強引に進めた結果、この１０年間で全国の販売農家戸数は２５０万戸から１７５万戸へと３割も減っています。

　こうした生活の苦労や苦しみが耐えがたいものになり、今の政治に対して怒りが爆発して、国民が自民党政治に見切りをつけたのが、今度の参議院選挙の結果です。
日本共産党は残念ながら議席を減らす結果となりましたが、参議院では野党が過半数を確保したという新しい条件を最大限生かして、他の野党とも共同して住民要求の実現目指して全力を尽くす決意です。どうか、これからも日本共産党に大きなご支援を重ねてお願い申し上げます。

　みなさん、参議院選挙で国民の多数から拒否された自民党・公明党のこうした政治を、この八街市にそのまま持ち込んできているのが、市長と議会のオール与党勢力です。そして、そのひどさは、国民健康保険にくっきりと表れています。

　八街市の国民健康保険加入世帯は１５５００世帯で、全世帯数の過半数を超え、印旛郡市では最も高い加入率になっています。それだけに、市民の命と健康を守るために、市は国保に格段の力を注がなければならないはずです。ところが実際には、あまりにも国保税が高すぎて払えない人が急増しています。

　この間、保険料は２００１年度と２００４年度に大幅に引き上げられました。この２回の引き上げで、加入しているすべての世帯に一律に負担させる平等割が一世帯当たり１８０００円から３５０００円になり、１７０００円も引き上げられました。加入者一人当たりの均等割についても１２０００円から３１０００円と、１９０００円も引き上げられてしまいました。この結果、４人家族なら、年間１０万円近くも国保税が引き上げられたことになります。これでは滞納者が増えるのも当たり前です。

　こうした無謀な引き上げの結果、八街市の国保税滞納世帯の比率は、全県トップの３４％で、３軒に一軒が滞納しています。国保世帯は、年金生活者や零細な事業を行っている人が中心を占めているため、収入が少ない世帯が多く、八街市の国保加入世帯の所得は、日本共産党市議団の調査では３分の１が３３万円以下で、２００万円以下の世帯が７割を占めています。そこに、こんなに極端な引き上げを押し付けるわけですから、払いたくても払えるはずがありません。全県一の滞納者を抱えているその責任は、高すぎる国保税を押し付けている市と、それを容認してきたオール与党にあるのは明らかです。ぜひ、今度の選挙で、こうした勢力に厳しい審判を下そうではありませんか。

　それにしても、なぜ、これほどの引き上げが行われてきたのでしょうか。それは、市が国保に出すべきお金を出し渋っているからです。

　国民健康保険の財源は、みなさんが払う保険料と税金からの繰り入れ以外にありません。この間、医療費がかさんで国保税が高くなる傾向にあるのは、県内のどの市町村でも同じです。そのため市町村では少しでも住民の負担を減らさなければならないため、税金からの繰り入れを増やしています。

　調べてみましたら、２０００年度からの５年間で、県内市町村の繰り入れ額の合計は、１４６億円から１９５億円へと３割も増えています。自民党寄りの行政でも国保についてはこうせざるを得ないくらい住民の暮らしが深刻だということです。ところが八街市はどうでしょうか。同じ５年間で３億円から１億１千万円に３分の１に減らしてしまっています。ほかの市では３割も増やしているのに、八街では３分の１に減らしている。これは、ひどすぎるのではないでしょうか。どこも、財政難は同じです。問題は、優先順位の違いにあります。医者にかかれず命の危機が広がっているわけですから、区画整理事業に無駄遣いをしている場合ではありません。ただちに税金からの繰り入れを増やして払える国保税にすべきではないでしょうか。

　日本共産党は今度の市議選挙で国保税の一世帯１万円の引き下げを公約に掲げていますが、減らしてしまった繰り入れを元に戻すだけで、十分賄えておつりが出ます。どうか、力を合わせて、安心して暮らせる八街市を作ろうではありませんか。そのためにも、日本共産党の３人にみなさん方の願いを託していただきたいと思います。

　みなさん、議会には二つの役割があります。一つは、住民の要求を実現すること。そしてもう一つは、市政を厳しくチェックすることです。日本共産党の３人の議員団は、この二つともそれぞれで大きな役割を果たしています。

　たとえばこの１０月から、ついに小学校に上がる前までのお子さんの医療費が無料になります。これは、大きな成果ですが、この子どもの医療費の年齢引き上げを最初に要求したのは日本共産党でした。引き上げを求める請願も出されましたが、オール与党勢力によって不採択とされてしまいました。しかし粘り強く取り組み、ついに実現させることができました。

　みなさん、なぜ、議会の中では少数の日本共産党だけが言ってきたことが実現するんでしょうか。それは、日本共産党の主張は、議会の中では少数でも、議会の外、住民の要求という点からみれば、大多数の要求を代表しているからだと思います。議会の中の質問で、住民の要求がいかに正当なものなのか、財源はどうすれば確保できるのか、明らかにし、それを力に議会の外では様々な団体や日本共産党の支部が署名をしたり宣伝をして世論を広げる。この議会の中と議会の外の取り組みが合流して大きな力になり、ついに政治を動かしてきた結果だと思います。
　日本共産党がこうした役割を果たせるのも、文字通り住民が主人公を掲げ、実践している政党だからです。

　市政をチェックするという点でも、高すぎる国保税の問題を市議会の中で指摘して改善を求めてきたのは日本共産党以外にありません。全県一の滞納者がいるのに、国保に出してきたお金をどんどん減らし、保険料を引き上げる。命と健康を脅かすこんな異常な事態になっているのに、日本共産党以外に誰一人質問もしない。これでは議会の責任と役割を投げ捨てているのも同然です。この点でも、日本共産党の３人の議員の住民の立場に立った質問が、いかに貴重なものなのか、明らかだと思います。

　みなさん、いよいよ明後日が告示です。住民が安心感を持てるためにも、議会がきちんと議会としての役割を果たせるためにも、日本共産党の３議席は絶対に欠かすことができません。どうか、市議会議員選挙では、日本共産党の丸山わき子市議、右山正美市議、京増ふじえ市議、３人そろって、押し上げていただけますよう最後に重ねてお願い申しあげまして、私からの訴えとさせていただきます。

２００７年８月
日本共産党千葉県議会議員
丸山慎一

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