自民、公明政治を終わらせて
国民が主人公となる新しい政治への
第一歩を踏み出しましょう

７月２２日に行った丸山慎一県議の街頭からの訴えです

（２００９年７月２２日）

　ご地域のみなさん。

　日本共産党の県議会議員、丸山慎一です。お静かな中ですが、目前に迫った総選挙に向けて、少しお話をさせていただきたいと思います。

　今度行われる総選挙は、なによりも、あまりにもひどすぎる自民党、公明党の政治を終わりにさせるために、私たち日本共産党は、全力で頑張る決意です。どうか、日本共産党にみなさんの願いを託してください。

世界と比べても
異常な日本の社会

　いまのひどい政治のもとで、私たちの暮らしは、ほんとに、深刻です。その程度も尋常ではなく、世界のほかの国と比べても、異常な事態が進行しています。

　たとえば、お医者さんにかかると、たくさんお金がかかりますが、病院の窓口で、かかった医療費の３割も自分で払わなければならない国は、先進国では日本以外にありません。世界で一番、医療費をたくさん支払わされているのが、この日本です。

　大学に行くのにも、年５０万円とか１００万円とか払わなければなりませんが、こんな国もほかにありません。

　７５歳で別の医療保険に高齢者を押し込んで、差別し切り捨てるような制度をつくってしまうような国も、世界中、どこにもありません。

　障害者自立支援法で、障害が重ければ重いほど、福祉サービスを受けるのにお金がかかる、こんな国もありません。

　さらに、昨年の秋には、アメリカ発の金融危機がぼっ発し、世界中の経済が混乱に見舞われましたが、そのとき日本では、大企業が、派遣労働者をバサバサと切り捨ててて、寮から追い出すようなことさえやりました。

　こうして派遣切りにあった労働者が５００人も、東京日比谷の派遣村に集まって野宿をするという事態になりました。

　しかし、世界中が同じような危機に直面したのに、首都のど真ん中で何百人もの野宿者が出た国は、日本以外にはありません。

自公政治が「構造改革」の名で
セーフティーネットを壊してきた

　このできごとで、日本の異常さがくっきりと浮かび上がりました。

　いまの日本は、解雇されたり、病気になったりして、自分だけの力で暮らしていけなくなると、落ちるところまで落ちていく。本来あるべきセーフティーネットがありません。

　自公政治による「構造改革」は、「自己責任」という言葉で国の責任を棚上げにして、医療も福祉も雇用も壊してきました。

　人生でちょっとつまづくと、そこには、絶望しかありません。毎年３万人以上の人々が自ら命を絶つ深刻な事態も、ここに要因があります。

　自民、公明政治の責任は、極めて重大です。

　病気の人や職のない人が、自力で生きていけないのは当たり前です。それを支えるために、国があり、自治体があります。

　今度の選挙で、ぜひともこういう政治を終わりにさせようではありませんか。その願いを、日本共産党へとお寄せください。

国民に背を向け
大企業の利益最優先こそ最大の問題

　では、自公政治の最大の問題はどこにあるのでしょうか。
　それは、国民の暮らしをないがしろにしながら、大企業のもうけばかりを後押ししているところにあります。

　この間、大企業は、利益を増やすために、いつでも首が切れる安上がりの労働力、使い勝手のいい労働力を求めてきました。政府は、その大企業の要求をそのまま受け入れて、労働者の権利も生活を守ってきた労働基準法とか、労働者派遣法などを改悪し、不安定雇用が広がりました。

　この１０年間（１９９８年～２００７年）で、派遣やパートなどのいわゆる不安定雇用が１・５倍に膨れ上がり、１７３２万人になりました。

　その一方で、大企業は大もうけを上げ続け、１０年間でため込んだもうけの総額は、６割も増えて、２２８兆円に達しています。

　国民の側には貧困が広がり、大企業にはもうけがどんどんたまり続ける。ここに、日本社会の歪みがあります。

　そして、この歪みを正せば、私たち国民の暮らしを豊かにすることができます。世界第２位の日本の経済力を日々の暮らしに実感できるような、そういう日本社会への扉を開くことができます。

　そのためには、大企業にものが言える政治が必要です。これが今度の選挙のキーワードです。

　日本共産党は大企業からビタ一文、お金をもらっていない政党ですから、国民のみなさんの立場で、堂々と大企業に求めることができます。

　実際に、派遣切りが大きな問題になっているときに、志位和夫委員長は、トヨタ自動車とかキャノンなどに乗り込んで、「派遣切りをやめよ」と国民のみなさんの要求を正面からつきつけました。こうしたことができるのも、お金をもらっていないからです。

　この日本共産党を今度の選挙で、ぜひ、大きくしてください。ご一緒に、豊かで安心できる社会へ、進んでいこうではありませんか。

税金の集め方も大企業の利益優先
その最たるものが消費税

　みなさん、自民公明政権の大企業優遇というのは、税金の集め方にも表れています。

　自民党も公明党も、社会保障の財源のために、消費税の増税が必要だ言っています。
　しかし、消費税ほどひどい税金はありません。

　消費税は、まったく収入のない子どもたちや、年金暮らしのお年寄りからも、情け容赦なく取り立てる税金です。

　しかも、生きていくのに必要なものを買うたびにつきまというのが消費税です。

　おかずを買っても消費税を払います。消費税を払わなければ、服を買うこともできません。生きている限り、生活のすべてに消費税がまとわりついてきます。

　こんなひどい税金を庶民から取り立てて、それで社会保障を賄うなどというのは、絶対に許すことはできません。

消費税は暮らしに
まったく活かされていない

　しかも消費税は、今まで私たちの暮らしには、まったく活かされてきませんでした。

　消費税が導入されてから今年で２０年になりますが、この間（１９８９年度～２００９年度）、私たちが支払ってきた消費税は２１３兆円にも上ります。こんなに莫大な消費税を支払ってきたのに、暮らしは少しでも良くなったでしょうか。

　よくなるどころか、ますます悪くなっているというのが、多くのみなさん方の実感ではないでしょうか。

　消費税を払っているのに、特別養護老人ホームに入れないお年寄りが増えています。
　消費税を払っているのに、保育園が足りなくて入れません。
　消費税を払っているのに、医療費がどんどん値上げされています。

　いったい消費税はどこに消えてしまったんでしょうか。

　日本共産党が調べてみたら、この同じ２０年間で、大企業には減税が繰り返し行われていることが分かりました。その総額は、なんと、１８２兆円に達しています。

　私たち国民からは消費税を吸い上げて、そのほとんどを使って、大企業に減税をしてあげる。これでは、穴のあいたバケツに水を注ぐようなもので、いくら私たちが消費税を支払っても、暮らしに返ってくるはずがありません。

　庶民から吸い上げて大企業に差し出すのではなく、大企業にため込んだ儲けを出してもらって、庶民のために使う――こういう転換が必要です。

　消費税の増税はやめてほしいというみなさんの願いを、日本共産党にお寄せください。

庶民の負担で大企業をうるおすのではなく
大企業に庶民の暮らしの財源を出してもらう

　いま必要なのは、大企業に、その力にふさわしく、国民のために力を発揮してもらうことです。

　ため込んだ２２８兆円のほんの３％を取り崩しただけで、１２０万人の雇用を増やすことができます。行き過ぎた大企業減税を元に戻せば、消費税の増税などやらなくても、社会保障の財源は生み出せます。

　庶民から吸い上げて大企業に貢ぐのではなく、大企業に多少もうけを我慢してもらって、庶民の暮らしを支えるお金を出してもらうことです。この転換を進めていきたいというのが、日本共産党の願いです。

　どうかご一緒に、力を合わせていこうではありませんか。

民主党政権にたいして日本共産党は
いいものは推進し悪いものは歯止めの役割を果たす

　今度の選挙は、民主党の政権が誕生すると言われています。
　日本共産党はその民主党政権に対して、積極的に働きかけて、後期高齢者医療制度の廃止、子どもさんやお年寄りの医療費の無料化、若いみなさん方の雇用の確保など、一つ一つ実現させていきたいと思います。その推進役として全力を尽くす決意です。

　同時に、「今度の選挙では、自公政治を終わらせるために民主党に一票入れよう」と考えている方がたくさんいると思いますが、そういうみなさん方の中でも、民主党にも不安を感じている方が、少なくないのではないでしょうか。

　民主党は、前の小沢一郎代表も、いまの鳩山由紀夫代表も、もらってはいけないお金をもらっていたことが明るみに出ました。消費税の増税も進めようとしています。憲法９条を変えて、自衛軍を持てる日本にするなどという物騒なことも言っています。

　これでは、みなさんが不安に思うのも当たり前です。

　私たち日本共産党は、民主党が増税や憲法九条の改悪など、危険な方向に動き始めようとしたときは、全力で立ちはだかり、食い止めるために力を尽くす決意です。

　日本共産党は創立してから８７年になりますが、あの戦前の暗闇の時代から、戦争反対と主権在民を貫いてきた筋金入りの政党です。

　だからこそ、国民の立場で、しっかりと民主党政権に働き掛けることができます。
　どうか、その役割を果たしていけるよう日本共産党を大きくしていただきたいと思います。

今度の選挙は２票ある
比例代表では日本共産党に

　今度の選挙は２回投票することになります。
　いってみれば、一人ひとりが２票持っているのと同じです。

　最初の一票は候補者名で投票する小選挙区ですが、これは一人しか当選できないので、多くの投票は議席に結びつかずに切り捨てられます。

　しかし、２票目の比例代表は違います。
　これは、すべての投票が必ず議席に結びつく選挙です。日本共産党の志位和夫委員長も比例代表選挙で、国会に送り出していただいています。今度の選挙でも、ぜひ、志位和夫委員長を国会で働かせていただけますよう政党名で選ぶ比例代表では、日本共産党へ、みなさん願いを託してください。

　同時に行われます小選挙区では、斉藤和子にみなさんの思いをお寄せくださいますよう心よりお願いいたしまして、この場所での訴えとさせていただきます。

　お静かな中、ご協力、ありがとうございました。

２００９年７月２２日
日本共産党千葉県議会議員
丸山慎一

聞いてほしいことの目次にもどる〉〉
表紙のページに戻る〉〉