世界第２位の経済力が
日々の暮らしで実感できる社会へ
扉を開く選挙にしましょう

８月７日に行った丸山慎一県議の街頭からの訴えです

（２００９年８月７日）

　ご地域のみなさん。

　日本共産党の県議会議員、丸山慎一です。お静かな中ですが、少しお話をさせていただきたいと思います。

　今度行われる総選挙は、なによりも、あまりにもひどすぎる自民党、公明党の政治を終わりにさせるために、全力で頑張抜く決意です。

　いま、ひどい政治のもとで、私たちの暮らしは、ほんとに、深刻です。

　高齢者は、後期高齢者医療制度で差別され切り捨てられようとしています。
　若者は派遣切りで使い捨てにされ、子育て世代は、高い教育費や医療費にあえいでいます。

　日本は世界第２位の経済力があるのに、なぜ、こんなことになるのでしょうか。

　その最大の理由は、自民公明の政治が、私たち国民の暮らしよりも大企業のもうけを最優先にしてきたからです。

　そのひどさは、消費税をみれば明らかです。

　消費税は、まったく収入のない子どもたちや、年金暮らしのお年寄りからも、情け容赦なく取り立てるほんとにひどい税金です。

　日本共産党は、そもそもこんなひどい税金で、社会保障をまかなうこと自体に反対しています。

　しかも消費税は、今まで私たちの暮らしには、まったく活かされてきませんでした。

　消費税が導入されてから２０年、私たちが支払ってきた消費税は２１３兆円にも上ります。こんなに莫大な消費税を支払ってきたのに、暮らしも福祉も、いっこうによくなりません。

　よくなるどころか、ますます悪くなっているというのが、多くのみなさん方の実感ではないでしょうか。

　いったい消費税はどこに消えてしまったんでしょうか。

　日本共産党が調べてみたら、この同じ２０年間で、大企業には繰り返し減税が行われていました。その総額は、１８２兆円です。

　私たち国民からは消費税を吸い上げて、それをほとんどそのまま大企業に貢いで、減税をしてあげる。これでは、いくら私たちが消費税を支払っても、暮らしに返ってくるはずがありません。

　これほどの大企業優遇政治があるでしょうか。こんなひどい消費税、絶対に増税させるわけにはいきません。

　みなさん。
　こうした大企業優遇政治のもとで、国民の中には、貧困が広がっています。年収が２００万円に満たなくて、苦労している方々が、１０００万人を超えました。

　その一方で、大企業は、安い賃金や、度重なる減税の恩恵を受けて、もうけを上げ続け、ため込んだもうけの総額は、いまや２２８兆円に達しています。

　国民の側には貧困が広がり、大企業には莫大なもうけがためこまれている。ここに、日本社会の歪みがあります。

　そして、この歪みを正せば、私たち国民の暮らしを豊かにすることができます。

　大企業にため込まれているもうけの一部を吐き出させて、国民の暮らしのために使っていく、そういう転換を進めていきたいと思います。

　国民から吸い上げて大企業をうるおすのではなく、大企業の力を国民のために活用することができれば、消費税など上げなくても、暮らしの財源はまかなえます。

　そのためには、大企業に要求を突き付け、ものを言える政治が必要です。これが今度の選挙のキーワードです。

　日本共産党は大企業からビタ一文、お金をもらっていない政党ですから、国民のみなさん方の立場で、堂々と大企業に求めることができます。

　実際、派遣切りが大きな問題になっているときに、志位和夫委員長は、トヨタ自動車とかキャノンなどに乗り込んで、「派遣切りをやめよ」と国民のみなさんの要求を正面からつきつけました。こうしたことができるのも、お金をもらっていない政党だからからです。

　この日本共産党と国民のみなさんとの共同の力で、いまの社会のゆがみを正して、世界第２位の経済力が、毎日の暮らしで実感できる、豊かさが感じられる日本の社会をつくろうではありませんか。

　今度の選挙で、ぜひ、その扉を開くために、頑張りたいと思います。

　みなさん、こんどの選挙では、民主党に一票入れようと考えている方も、たくさんいると思います。しかし、そういうみなさん方のなかにも、民主党に不安を感じている方も、少なくないと思います。

　民主党は、前の小沢一郎代表も、いまの鳩山由紀夫代表も、もらってはいけないお金をもらっていたことが明るみに出ました。消費税の増税も、ついに、議論を進める必要があると言い出しています。憲法９条を変えて、軍隊を持てるようにするなどと物騒なことも言っています。

　これでは、みなさんが不安に思うのも当たり前です。

　私たち日本共産党は、民主党が増税や戦争の道に進み始めようとしたら、そのときには、全力で立ちはだかり、食い止めるために力を尽くす決意です。

　日本共産党は創立してから８７年間、あの戦前の蟹工船の時代から、戦争反対と主権在民を貫いてきた筋金入りの政党です。

　だからこそ、国民の立場で、しっかりと民主党政権に働き掛けることができます。
　どうか、この日本共産党を、１議席でも２議席でも増やしていただきたいと思います。

　今度の選挙は２回投票することになります。

　最初の一票は小選挙区の選挙ですが、これは一人しか当選できないために、多くの票は議席に結びつかずに切り捨てられます。

　しかし、２票目の比例代表選挙は、すべての票が議席に結びつきます。

　日本共産党の志位和夫委員長も比例代表選挙で、国会に送り出していただいています。

　派遣切りや後期高齢者医療制度の実態を国会で政府に突き付け、鋭い論戦で改善を約束させた志位和夫委員長、平和の問題でも核兵器をなくそうとの一致点でアメリカのオバマ大統領との交流を深め、世界をリードしています。

　この志位和夫委員長を、こんどの選挙でも国会で働かせていただけますよう政党名で選ぶ比例代表では日本共産党へ、みなさん願いを託してください。

　同時に行われます小選挙区では、斉藤和子にみなさんの思いをお寄せくださいますよう心よりお願いいたしまして、この場所での訴えとさせていただきます。

　お静かな中、ご協力、ありがとうございました。

２００９年８月７日
日本共産党千葉県議会議員
丸山慎一

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