日本共産党代表質問への知事答弁で
自民党政治を受け継ぐ姿勢クッキリ

（２００４年３月８日）

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　３月５日、県議会本会議で日本共産党の三輪由美県議（松戸市選出）が代表質問に立ち、堂本知事にたいして、来年度予算や高校統廃合などについて、知事の県政運営をただしました。

イラク派兵が憲法違反かどうか答えられず

　三輪県議はイラクへの自衛隊派兵について、「憲法違反と認識しているか」と質問しましたが、堂本知事は、「国会のようだ」などと言い、「イエスかノーかは答えられない。派兵は人道復興支援のため」と述べました。
　知事が憲法をどう考えているのかは、県政にとって重大な問題です。
　イラク派兵が憲法に照らしてどうなのかという質問にまともに答えられない知事の憲法認識があらわになりました。

“かずさ”の就業人口が計画の３％でも破綻認めず

　三輪県議は、無駄な巨大開発について「常磐新線沿線開発に１７０億円、かずさアカデミアパークに３８億円も投入しているが、いずれも過大な投資が破綻の要因であり、事実を認めて根本的な見直しを行うべき」と迫りました。
　堂本知事は、「大規模開発イコール『悪』とは言えない」などと述べ、まともに答えませんでした。

　かずさアカデミアパーク計画では、２１世紀初頭には１万８０００人が働いていることになっていますが、現在わずか６００人。
　すでに破綻は明白です。
　これを認めず、さらに巨費を投じるのでは、ますます「傷口」を広げることになるのは明らかです。

　さらに三輪県議は、国からの私立学校への助成金を高校生一人当たり１万７０００円も他に流用したり、待機者が１万５０００人もいる特養ホーム建設補助金を１５億円も減らそうとしていることを批判。県民生活に必要な予算を大幅に切り捨てる知事の姿勢をただしました。

高校統廃合の理由をこれから調査？

　また、「県立高校統廃合計画」をめぐって、知事は「生徒数が半数になるから必要」と答弁。
　しかし実際には、この１０年余で生徒は半分近くに減りましたが、今後は横ばいで生徒数は減りません。
　こうした指摘にたいして知事は答えられず、「今後、減るのかどうか調べてみる」などと述べました。
　統廃合の最大の理由にあげていた生徒の減少について、「これから調べてみます」などと平気で言うのでは、県民の大きな反対の声をどう受けとめ、どうまじめに吟味してきたのか、知事の姿勢が厳しく問われます。