国の航空機飛行高度引き下げによる 成田空港の騒音問題で 地元住民が知事に公開質問状 （２００６年２月１３日）

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成田空港（千葉県成田市）の航空機混雑緩和のため、航空機の着陸開始地点（レイクスポイント）の高度を引き下げるとする国の案について、同意を前提とした態度表明を千葉県が関係市町に迫っている問題で、住民らが２月１３日、「住民への説明がない」「県と国が交わした約束に反する」として堂本知事に公開質問状を提出しました。 （公開質問状の全文はこちら⇒） 　質問状を提出したのは、「着陸高度引下げを考える地域連絡会」と、「成田空港から郷土と暮らしを守る会（会のホームページはこちら⇒）」。 　国の高度引き下げ案は現在６０００フィート（約１８００メートル）のレイクスポイントの高度を、６０００フィートと４０００フィート（約１２００メートル）の上下二段階に分けるというもの。 　質問項目は、 　�@国から引き下げ案の了承を求められた佐原市などの四市町の住民に説明がまったくなく、その段階で県が各市町に回答を迫ることは民主主義の基本に反すると思うがどうか 　�A空港建設当時に県と国が交わした飛行高度六千フィートの約束を守るよう国に求める気持ちはあるか ――などです。 　また、国が混雑緩和を理由にしながら混雑状況を調査していない点や、国が７年前の暫定平行延伸の際、高度を変えずにコースを横にずらす面的運用で年間二十二万回発着できるとしながら、面的運用を検討していない点など、計７項目を質問しています。 　県からは空港地域振興課らが対応、誠意を持って回答することを約束しました。 【しんぶん赤旗・浅野宝子記者】