県の「同意書」は 地元住民・議会の同意なし 撤回すべき！ 航空機高度引き下げ問題で 「守る会」が抗議 （２００６年３月２７日）

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国が成田空港（千葉県成田市）北側の着陸高度引き下げ案の決定を急ぎ、これを受けた県が住民に周知しないまま国に「同意書」を提出した問題で、「成田空港から郷土とくらしを守る会」と「着陸高度引き下げを考える地域連絡会」が２７日、県に対し「同意書」の撤回を求める文書を提出、県の姿勢をただしました（写真）。 　両会は高度引き下げ案について、この間、国と県が開港時に交わした飛行高度６０００フィート（約１８００メートル）の約束にも反し、騒音も増大するとして同意しないよう、県交渉や公開質問状の提出を重ねて要求してきましたが、県の「同意書」提出はこれに背を向けたものです。 　今回の交渉で両会は、「『同意書』は、騒音を増大しない別案の検討も充分にせず、地元住民や議会の同意もなく提出された。民主主義と地方自治の基本に外れた独断的なものだ」と批判。地元の佐原市議会も知らない間に提出されたことなどをあげて抗議しました。 　また「同意書」が、高度引き下げは「混雑等…管制上必要な場合」とし、「詳細は関係四市町や国と文書で確認する」としていることに対し、「『混雑』の定義もなく国が認めればいつでも引き下げができてしまう」「国との六千の約束は破棄されたも同然だ」「文書確認の時期はいつか」と追及しました。 　県は、「文書確認」については「なるべく早期にしたい」とのべ、「混雑」の定義については明確な回答はありませんでした。会の人たちは、「県は騒音下に住む住民の立場に立って、国に約束を守らせるべきだ」と抗議しました。 　この交渉には、日本共産党の丸山慎一県議も同席しました。 【しんぶん赤旗・浅野宝子記者】