キューバより愛をこめて

革命勝利４８周年記念
行事も盛りだくさん

（２００７年２月４日）

　革命勝利４８周年を記念して、キューバのあちこちで行事をやっている。土日には、革命広場で、家族で楽しめるお祭りみたいなのがあった。

　広場への道は国営テキヤ？さんがいっぱい。美味しそうな店が並び、鉄板で作りながら売っているアロス・フリト（チャーハン？）や、ジュージューと肉を焼く匂いが食欲をそそる。丸ごとの豚をアサードしたものは、油がなくて美味しい（焼き豚に似ている味）。みんな、何かしら食べながら歩いている。

　オモチャや本屋も出ている。遥かステージではキューバ音楽が高鳴っている。
　メーデーでは１００万人集まる広場に、幾つものバレーボール・コート、サッカー・コート、卓球台が置いてあり、若者たちが腕を競っている。
　ホセ・マルティの像が見守る前では、ゴーカートが競争している。
　乗馬や、器械体操の器具、日頃できないような遊びもいっぱい。

　私は、竹馬やゲームなどに挑戦する子どもたちに混じって遊んだり、チェスを教わったりした。初めてチェスをしたが、なかなか面白いゲームで、没頭してしまう。３ゲームやった。最後は引き分け？で、「アミスタッド（友情）」と言って、握手された。周りはみんな、真剣な顔で勝負中。チェスは、チェ（ゲバラ）やフィデルも大いに遊んだという。キューバでは毎年、大会がある。

　ドミノ（キューバ麻雀？）の卓もいっぱいあって、そこは和気藹々、みんな愉しそうだ。
　子どものボクシングの試合では、見ている大人たちがフィーバーして、大変な騒ぎだった。ラテン人だしな～。

　レーニン公園から参加したレストランで、豚肉のアサードとコングリ、フライドポテト付の食事（２３ペソ、約１ドル＝￥１３０）をしてると、アイスクリームを持ったグループが来て、テーブルに誘われた、が、「そのアイスクリームはどこで？」と訊いて、買いに行った、ちょうど食べたかったんだ。

　アイスクリームを食べながら、サーカス小屋へ行った。見たかったんだー、キューバのサーカス。
　弾けるサルサの音楽に乗って、ヒヤヒヤハラハラのアクロバチックな演技は、オリンピックに出たら金メダルじゃないかと思うほど素晴らしかった。第一、男性の肉体の見事なこと！芸術的なほど美しい、思わず溜息が出てしまう。

　なんとなく色っぽい女性たちも、これまた、なかなかの演技。

　ピエロが、会場の子どもたちを誘って遊んだり、参加者から男性と女性を登場させて、ちょっとセクシーな遊びをしてみたり、と楽しませた。

　小屋の外に出ると、まだステージで音楽が聞こえていたけれど、私は、すぐ前にある、ナショナル劇場へ向かった。５時から、シエラ・マエストラ・バンド３０周年記念コンサートがある。

　シエラ・マエストラへのお祝いで、いろいろなバンドが登場、カッコいいダンス付で演奏した。中でも、トランペットは素晴らしかった。パーカッションも聴かせた。これが日本だったら￥８，０００くらいはするんじゃないかな、５ペソ（約￥２５）なんて、申し訳ないような気分、でも安くて嬉しい。

　会場はノリにノッテ、私の後ろのグループは、ボーカルと一緒になって唄っていた。時々奇声を発し、わけの分からない言葉を叫んで、さも幸せそうに感嘆の声を上げていた。いや、至福の時間だった、私にも。

　キューバはいいな～、なんて思いながら堪能した一日だった。

　【写真は、ボクシングの試合が終わって、二人仲良く退場する少年たち】