キューバより愛をこめて

自分の考えを発表する

（２００７年５月１７日）

　自分の考えを発表する～日本以外の国では、これは大事なポイントなのです。

　授業は、テキストだけでなく、少し長い文章を読んで理解するとか、自分の意見を書いたりもあります。

“もし、あなたがあなたの国の大統領だったら”という課題で文章作成。

「貧しい人々、子供たちに食物や生活必要品を送る」
「アフガニスタンへ兵隊を送らない」
エレイネとピーターが、この同じ二つのことを書きました。

ピーターは更に、「ホルヘ(ブッシュ米大統領)の言うことを、国民に聞かせない」と言い、「税金を減らす」とも。

　この答えにマルシアは、「税金は高いの？」と、訊きました。
　みんなが一斉に、「６種類もの税金がある、とっても高い！」
　「ふーん、キューバはみんなが税金払うわけじゃないヨ」とマルシアが言いました。
　「経済を良くする」というのや、「フェスタ(お祭り)に世界中の人を招待する」とか、「国際空港を閉鎖する」？？なんていうのがありました。

私の回答：
「イラクへの戦争を止めさせる」
「政治家の賄賂を禁止する、違反者は厳罰にする」
「医療制度をキューバのようにする」
「年金制度を１９７０年代以前に戻す」

マルシアとみんなから「えー？　年金制度が変わったってこと？」と、私は質問責めに遭いました。

（ありえないのよね～、日本のようなことは。年金の掛け金を現役で働いているときいっぱい徴収しておいて、受け取るときになったら、受給を減らし、遅らせる、なんてことは！）

「６０歳でリタイアするのに６０歳になっても年金が支払われない？約束の金額が減らされる？」
「どういうことだ？」と、みんなワイワイになってしまいました。

「６０歳で仕事が終わって(無くなって)も、年金は払われない、つまり金がないから６５歳までにみんな死ぬ？　そしたら政府は金が余って得するわけだ」
誰かがそう解釈して、みんな納得顔。
（納得できることじゃないでしょー）

〔写真は改修中のISAの校舎〕