キューバより愛をこめて

“愛の日” １４　ｄｅ　Ｆｅｂｒｅｒｏ

（２００７年５月２３日）

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朝、学校へ行くとマルシア先生が飛び切りのお洒落をしています。眼を瞠るとはこのこと、まるで映画のヒロインです。彼女はいつもの惜しげない笑顔で、 　「マキ、フェリシダデス！チュ」。私も、「フェリシダデス！チュ」。 　きょうは一日中、会う人すべてと同じシチュエーションを繰り返します。女性同士でも「おめでとう！」と言い合うのがキューバ式バレンタインデー。 　テレビでは「愛の特集」です。男女の愛は無論のこと、睦まじい家族、子どもを愛でる映像がいっぱいです。中でも、キューバ各地、老いも若きもカップルの映像が次々モンタージュされ、映画やドラマでは感じられないような、自然の愛情表現を伝えています。 　頬を寄せ合って互いの息を感じているような場面、相手をいとおしみながらキスしている場面、若者ばかりでなく年配のカップルもたくさん登場しています。仲良く手をつないで歩く姿、いたわり合う雰囲気、どれも思わず微笑みを誘う素敵な映像の連続です。 　人々が愛し合うことを奨励しているみたいな番組です。 　夜、宿舎に彼から電話があり、「嫁はん！フェリシダーデス！チュ」。 　週末、家に帰るとカードが置いてありました。 　“君はもう僕の傍に居ないけれど、君の幸せを祈るよ”というカード。 　えー！宿舎に入っているだけなのに。それにしても、キューバ人は別れた恋人へも未練がましく？いえ、優しい心で相手の幸せを願うのでしょう。 　幸いなことに、私は週末は彼の傍に帰ってきています。 〔写真は「広いイサの芝生でお昼寝」〕