キューバより愛をこめて

野球・歌・踊り・笑い …そして愛すること

（２００９年３月２０日）

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「マキ、今夜１１時からよ、日本とキューバ、もう一度よ」 隣のブランカが知らせてくれました。ワールド・ベースボールの試合です。 昨夜、日本と韓国の試合に日本が負けたので、再び、キューバと日本になった、と興奮気味に話します。 夜中の試合は観てられないなー、と思うのは私だけ。キューバ人にとっては、野球はもっともエキサイティングなのです。 先週、キューバは日本との試合に負けたのですが、このときのキューバ人たちの反応もすごかったです。 試合当初、どちらも点が入らなかったので、なかなか面白かったのですが、キューバの投手が何故か調子が落ちてきて、そこへ日本が立て続けに３点、入れてしまい、一緒にテレビを観ていたうちのキューバ人（夫）は、いたたまれなくなったようにＴＶの傍を離れてしまいました。なにしろ日本には、５年越し、負け続けている、とか。 キューバ人たちは、日本の選手のプレーの素晴らしさ、速い走りをいつも感嘆してくれます。グランマ新聞（共産党の機関紙！）でも「ＭＡＴＵＺＡＫＡ３回目！」と、日本の投手を褒め称えて、写真を掲載していました。 その上、日本選手のスタイルの良さはキューバ人たちの憧れで、ほとんどの選手が太っているキューバ側と比べて、「日本人はすごい、徹底している」となるのです。 私はブランカに、「日本の選手はあれが職業なの、太ったら失業するわ、すごい報酬をもらってるのよ、キューバ人とは違うもの、キューバの選手はアマチュアですもの、それにしては強いわよキューバ」と言って、ちょっと慰め。 ブランカは、「イチローはかっこいい〜」と、うっとり。 キューバのテレビだけだと思うのですが、試合の最中、選手がヒットなどを打つと、ワアー♪とばかりにサルサの曲が鳴り響きます♪ 国内戦のときなど、観客席は総立ちになって一斉に腰を振り出すのです、サルサのリズムに乗って♪ 攻守交替のわずかの空き時間にもサルサは流れます♪ 聞くところによると、キューバの選手たちは、ウオーミングアップにサルサを踊るとか！？ 踊るのが好きなのはキューバ人だけではありません。 ベネズエラでデモに参加したときも、歩いているのか踊っているのか、と言うくらい踊り続けました♪　 「ウッ♪　アッ♪　チャベ・ノセ・バ！♪ （う！あ！　チャベスは去らないヨ）」と、腰を振って♪　 チェ・ゲバラ（アルゼンチン人）の娘、アレイダ（ママはキューバ女性）が、昨年日本で、言いました。 「音楽と笑い、このふたつがあってこその人生なのです。 私たちキューバ人には、他に何が無くても、歌い、踊り、笑い、愛する時間があります」