「保育園の詰め込み」
（２００２年９月１２日）

　いま、小泉首相は「待機児ゼロ作戦」というのをやっていて、「保育園に入れない子供をなくすんだ」と、言っています。「やっぱり小泉さんも子供のことを考えてるんだ」と誰でも思いますよね。でもこれが大きな間違い。
　小泉さんは、なんと保育園の定員を無視して、どんどん子供たちを詰め込もうっていうんですから、ひどい話です。
　こんなやり方で待機児解消をやるっていうのなら、なんの知恵もいらない。こんな総理なら、誰だって務まります。
　たとえば、ある保育園では、「小泉方式」で定員が１５０人なのに１８５人も入っていて、しかもこれが１０月を過ぎるとさらに増えるというのですから、子供も保育士もたまりません。
　布団と布団が重なって、足と手がぶつかり合って――昼寝というより、"取っ組み合いをやって疲れはてたあとのひととき"という雰囲気でした。
　小泉さんは、こんなことを平気でやれるんですから、次は「特養ホームの待機者ゼロ作戦だ」なんていって、二人部屋に三つベッドを入れて使わせるなんてやりかねませんね。