「男女共同参画条例」
（２００２年１０月７日）

　またまた突然ですが、次の文章をどう思いますか？
　「男女が、互いの人格を尊重し、性別にかかわりなく、その個性及び能力を十分に発揮することができるよう…」――なかなか格調高い文章ですよね。
　これは、９月県議会に堂本知事が提案した『男女共同参画条例（案）』一節です。
　今回、提案された条例案は、実効性もあり、前文で憲法の精神をきちんとうたうなどなど、なかなかいい条例ですが、これに"イチャモン"をつけてきたのが自民党。
　「性別にかかわりなく」っていうのは、「男らしさ、女らしさを否定するものだ」なんて、わけのわからないことを言って、削除を求めています。
　結局、自民党のゴリ押しで、この条例案は「継続審査」となり、９月議会で採択できなくなってしまいました。
　この背後には、「この条例は女を動物化しようとする共産思想の産物だ」などと言う右翼勢力がうごめいています。
　これにたいして、堂本知事は、「性別にかかわりなく、というのは条例の根幹を成すものでありかえられない。信念は曲げられない」と主張。
　今回は、「男女平等とは」「民主主義とは」が厳しく問われた議会でした。