「堂本知事の来年度予算」
（２００３年２月１５日）

　「やっぱり消費税を上げてきた知事だ」――それが来年度予算の第一印象。
　知事がつくった来年度予算では、特養ホームや保育所など、足りなくて困っている施設への県独自の補助金が軒並み廃止・縮小しています。
　また、小学校の少人数学級は、今年度５２００万円しか組まなかったために、先生や父母が怒りました。あたりまえです。そこで悪名高い県教育委員会も、さすがに来年度は多少予算をふやさなければいけないと思って知事に要求したのですが、堂本知事はそれをはねつけ、来年度も５２００万円のままにしてしまいました。
　くらしに欠かせない県立施設も「お金がないから」の一言で、どんどん廃止。
　県立高校は１４２校から１５校も減らす。
　県立病院は、なんと８つを３つにしてしまおうというとんでもない計画が発表されました。
　その一方で、お金がないはずなのに「常磐新線沿線開発」には２３０億円、「高速道路」などには１８０億円と、採算が取れるはずのない大型開発にはお金をそそいでいます。
　これでは自民党とまったくいっしょ。
　いや、こんどの予算は、自民党よりもっとひどいかもしれません。
　実は、堂本知事は、消費税を３％から５％にひきあげた「自社さ」政権のときの「さきがけ」の党首（座長）で、自民党といっしょになって国民を苦しめてきた人です。それをいまでも、まったく反省していません。
　来年度予算には、堂本知事のその逆立ちぶりがクッキリと現れています。