「右往左往の自民党」
（２００３年３月５日）

　ついに、自民党千葉県連がおかしくなってきました。
　知事が「男女共同参画条例案」を議会に提出しようとした昨年９月議会直前のこと。
自民党が、知事の条例案にたいして４項目の修正意見を出してきた。知事は自民党と妥協して、そのうちの２項目を飲んで議会に提出。この時点で、知事案が成立する予定でした。
　ところが、ここから自民党がおかしくなってくる。
　突然、議会の場で知事の条例案に難くせをつけ、成立を妨害し始めた。
　知事も、「２項目を飲めば成立させると自民党は言った」などと、舞台裏を議会で披露してしまう前代未聞の事態。
　結局、条例案は「継続審議」で成立は棚上げ。
　そのとき自民党指導部は「このまま１２月議会も２月議会も、ずーっと『継続審議』で廃案にしてしまおう」と考えていたようだ。事実、１２月議会でも「継続審議」。
　しかし、ここでまたおかしなことが起こってくる。
　２月議会に自民党は、突然、「自民党独自案」なるものを提出。自民党は議会で３分の２の勢力を持っているから、提出すれば必ず可決する。誰しも、これで、自民案が通ってしまうと思ったのは当然だ。
　しかし！
　なんと２月議会では、自民党が自分の独自案も、知事の条例案も、両方とも、「継続審議」にしてしまった。
　いったいどうなっているんだ！
　なんて驚くことはまったくなく、要するに、右翼勢力に押されて知事提案をやっつけようと思ったのに、選挙が怖くて押し切れなかった、というのが実態で、日本共産党の議会での論戦と、新婦人をはじめとした市民団体の働きかけが、背景にあることは言うまでもありません。
　それにしても、自民党の右往左往振りは、もはや統一した政党とは言えませんよね。
　こういう無定見の政党が日本を牛耳れるのも、そう長くはない…