「堂本知事の憲法観」
（２００４年１０月１日）

　９月３０日に行われた県議会での日本共産党の代表質問にたいして、堂本知事は「憲法９条について自分の考えはあるが、議会で表明する必要はない」――こう言って答弁を拒否しました。

　これまで知事は、「憲法がかかげる平和主義は、世界平和に貢献してきた」などと繰り返してきましたが、いまや、それですむ段階ではなく、憲法９条そのものが問われる重大な局面を迎えています。

　憲法９条を変えるのか、守るのか――これが正面から問われているのであり、「平和主義」などというあいまいな言い方で避けて通るわけには行きません。

　しかも、「『憲法９条の会（※）』のアピールに賛同する意思はあるか」との質問には、「憲法問題は、国会の憲法調査会などで議論をしているが、広く国民からの意見を求めるとしており、『９条の会』をはじめいろいろな意見が表明されるのは望ましい」などと答えました。

　なんだか、外から眺めているみたいに聞こえます。

　憲法９条について答えず、まるで、傍観者のようなことを平気で言う堂本知事。
　すでに、どちらの側に立っているのかは、明らかなのかもしれません。

（※）井上ひさしさん、大江健三郎さん、三木睦子さんなど、日本の良心を代表する９人が、憲法を守るために結成した会。発表したアピールには、続々と賛同が寄せられています。

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