自民党政治の忠実な継承者 （２００５年１月１２日）

「いま、高速道路をつくっても、そんなに車は走らない」――これは常識です。あの東京湾アクアラインも、年間３００億円もの大赤字。 　ところが堂本知事は、高速道路の建設に熱心で、予算は３年前の１２０億円から今年度は１９８億円と１・６５倍もの大盤振る舞い。自民党県政時代よりたくさんお金を注いでいます。 　一方、同じ道路なのに、生活道路の安全対策やデコボコの修理など日々の暮らしに直接かかわる道路の予算は、１５４億円から７８億円へと半減です。 　それだけではありません。特養ホームの建設費も一昨年度の６５億円から４５億円に、国民健康保険の補助金も２億円から９千万円にと、福祉や医療の予算はガタ減りです。 　巨大開発に力を入れ、削っているのは県民生活。これでは自民党と同じです。 　なぜ、こんなことになってしまうのでしょうか？ 　その秘密は、知事の考え方にあります。 　巨大開発で大規模な都市をつくり、高速道路を張りめぐらせば企業は必ず来てくれる。その企業からの税金で県財政がうるおって万々歳――これが知事のもくろみです。 　でも、この「夢物語」は、自民党時代にすでに失敗している「考え方」とまったく同じで、かずさアカデミアパークや幕張新都心の広大な空き地が、その末路を物語っています。 　「なぜ自民党県政はダメだったのか」、これがわからないまま、自民党の失政をそのまま忠実になぞっている知事に、自民党政治が変えられるはずはありません。 　３月の県知事選挙で「明るい会」の山田安太郎弁護士を知事に押し上げ、ほんとうの改革を進めましょう。

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