これ以上放置できない
青年の深刻な雇用問題

（２００５年６月２０日）

　ほんとに、いま、若者は仕事がなくて大変です。
　仕事があっても、アルバイトやパートのいわゆる「フリーター」が、４１７万人にも達します。
　しかも、「正社員」と「フリーター」を比べた数字を見ると、その条件の悪さに驚きます。

　年収は、「正社員」が３８７万４０００円、「フリーター」は１０５万８０００円。
　生涯賃金を比べると、「正社員」が２億１５００万円。一方、「フリーター」は５２００万円。
　はぁーっと、ため息が出てしまいます。

　そして、２０歳から３４歳までの若者の５年後の有配偶者率――ようするに結婚できているかどうかという数字ですが、これも「正社員」が４３・６％なのに、「フリーター」は２２・０％。
　なんと、正社員の半分しか結婚できないっていうことです。
　これでは、未来への夢なんか持てるはずがありません。

　しかも、これは若者だけの問題にとどまりません。
　ＵＦＪ銀行の研究機関の調査によれば、フリーターが正社員になれないための社会的な影響は、「税収」が１・２兆円のマイナス、「消費額」が８・８兆円のマイナス、「貯蓄」も３・５兆円のマイナスと、日本経済への悪影響は重大です（数字はいずれも２００１年時点）。

　若者の雇用問題は、一刻の猶予もなりません。
　それを解決するためにも、その先頭に立っている民主青年同盟（民青）を強く大きくしたいものです。

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