「あの戦争の性格は 神にしかわからない」 ーーある自民党議員の発言ーー （２００６年８月１５日）

８月１３日、テレビの政党討論を見ていて、耳を疑いました。 　出席していた自民党の山谷えり子参議院議員が「あの戦争がどういう戦争だったかは、神にしか、わからないかもしれない」と発言。その場は、異様な雰囲気になりました。 　どういう戦争だったかは、神でないとわからない！ 　ここまで思考停止症状の進んでいる人が、国家権力の中枢にいるんですから、恐ろしい事態です。 　実は、この討論は、小泉総理が８月１５日に靖国神社に参拝すると言っていることを受けて行われました。後を継ぐといわれている安倍官房長官も４月に参拝していたことが明らかになって、大問題になっています。 　あの戦争は誰が何のために起こしたのか、戦争を進めるために靖国神社はどういう役割を果たしたのか――こうした問題で事実にもとづく認識を持ち、もう二度と同じ過ちは犯さないと反省しなければ、侵略された国々と友好関係をきずけるはずがありません。 　ところが、いまの政府は過去から無理やり目をそむけ、憲法を変え、教育基本法を変え、防衛省を作り、「戦争国家」めざしてまっしぐら！ 　これは、ほんとうに異常です。 　同じ侵略する側にいたドイツでは、１９８５年５月８日、ワイツゼッカー大統領がドイツ敗戦４０周年記念講演で、「過去に目を閉ざす者は結局のところ、現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、また新しい感染の危険への抵抗力を持たないことになるでしょう」と語っています。 　日本でも一日も早く、異常な政治をたださなければ！

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