「日本も核兵器を持てる」
安倍新総理の本音発言

（２００６年１１月５日）

　今回は、まず、この言葉から…。

　「日本も先制攻撃を完全に否定していないんですよ。相手が『（ミサイルを）打ちますよ』というときには、（先に）この基地をたたくことはできるんです」
　「その場合、大陸間弾道弾の使用も、原子爆弾だって、憲法上は問題ではないですからね、小型であれば」

　みなさん、言っているのは誰だと思います？
　単なる戦争好きの街のおじさんではありません。
　なんとも、恐ろしいことをいっているこの人は、４年前の安倍晋三新総理（当時は官房副長官）です。

　２００２年５月１３日午後１時。東京・早稲田大学１４号館の地下にある教室で、安倍晋三内閣官房副長官が２００人の学生を前に穏やかな口調で切り出し、話は次第に熱を帯びていった――と『サンデー毎日』（２００２年６月２日付）が詳細に書いています。

　評論家の田原総一郎氏（早稲田大学客員教授）が「塾頭」を務める「大隈塾」の講演会での出来事です。

　安倍新総理はこの『サンデー毎日』の記事について、「政治の場ではなく、大学の講義という場で、しかもオフレコ（記録しないこと）なので、突っ込んだ話をした。それを、誰か知らないが、テープにとり、外部に出す。卑怯で、ルール違反じゃないか」と語っているようですが、発言内容は否定していません。

　政権中枢にいる人物の言葉であり、国の進路に大きくかかわる発言ですから、話したことが事実であれば、こんな卑怯な言い訳は通用しません。

　憲法では、一般の戦力でさえ使うことを禁止しているのに、「核兵器も使える」などという安倍氏の発言は、まさに驚くべきものです。
　その人物が総理になったいま、その危険性は計り知れません。

　まさにいま、「戦争か、平和か」の選択が正念場を迎えています。

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