「福祉最低は国のせい」と開き直る （２００７年１１月７日）

１０月６日、幕張メッセで１６００人もの関係者が参加して私学振興大会が開かれました。 　大会の冒頭、あいさつに立った主催者代表は「千葉県の私立学校への助成金は全国最下位。昨年のこの大会で堂本知事は『最善を尽くす』といったのに、期待を裏切られた」と知事本人が壇上にいるにもかかわらず厳しい指摘を行いました。 　これを受けてあいさつに立った堂本知事は、「県の税収はたしかに増えた。千葉県の増え方は全国で３番目に多い。しかし、その分、国から県へのお金が減らされているので、財政は依然として赤字。乳幼児医療費も千葉県はやっと３歳で全国４６位くらい。これは国が悪いからだ。なのに『裏切られた』と言われたら、格好いいことを言うのがむなしくなる」などと開き直りました。 　そのあと、あいさつに立った県議会議長は、「『来年こそ私学予算を増やしてほしい』とみんな思っているのに、堂本知事の話を聞いていると元気がなくなる」と言い、国会議員の代表も「国は、私学の予算を増やしているのだから、県もしっかり配分してほしい。知事は『教育は大事』などと言いながらお金をつけないのだから、本当にそう思っているのか、と言いたくなる」と知事を批判しました。 　１６００人も集まった大会の来賓あいさつで、知事を相手にこれほど厳しいことが言われるなどというのは、聞いたことがありません。「最善を尽くす」とか「教育は大事」などと口ではいいことを言いながら、やるべきことは全くやらない知事への県民の不満が、公式の場で表面化した形です。しかも、知事はここまで言われても反省をするわけでもなく、すべての責任を国に押し付けて開き直るのですから救われません。 　国もひどいですが、千葉県だけが、国からのお金を減らされているわけではないのですから…。

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