大企業いいなり、日米軍事同盟最優先 二つの異常ただして 政治をさらに前へ

（２０１０年１月２日）

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みなさん、日本共産党の丸山慎一です。 　２０１０年、今年も、どうかよろしくお願いいたします。年頭に当たって、ごあいさつをさせていただきます。 人を人として扱わない政治が 政権を追われた 　昨年８月の総選挙で、自民党政権が崩壊し、新しい政治への第一歩を踏み出すことができました。 　この最大の要因は、自民・公明政権が、後期高齢者医療制度で高齢者を差別し、まるで「早く死ね」と言わんばかりのやり方を強行したり、大企業のもうけのために、若者をモノのように扱う働かせ方ができるようにしたり、人を人として扱わないような政治を強引に推し進め、それにたいして大きな怒りが広がったことにあります。 　私たち日本共産党は、こうした政治に正面から対決してきた政党として、自民党政権の崩壊を心から歓迎し、審判を下した国民のみなさん方と一緒に、さらに政治を前に進めるために、全力を尽くす決意です。 民主党政権にも 不安が広がっている 　みなさん、自民党政権に変わってできた民主党政権はどうでしょうか。 　ほんの３カ月余りしかたっていないのに支持率が急降下しています。 　鳩山総理が母親から９億円もの違法なお金をもらっていたり、小沢幹事長の秘書が西松建設の事件で起訴されるなど、汚れたお金で政治を動かしてきた自民党と同じ体質を持っていることが、実感として広がってきていますから、これは当然のことだと思います。 　さらに重大なのは、政治の中身にたいしても不安が広がっていることです。 　後期高齢者医療制度の廃止は４年後に先送りしてしまう、沖縄の米軍普天間基地は、アメリカから一言脅かされただけで県内たらいまわしに大きくかじを切る。これでは、「大丈夫なのか」と不安になるのも当たり前です。 　せっかく自民党政治を終わりにさせたのに、なぜこんなことになってしまうんでしょうか。 　それは、民主党政権が、日本の政治の大元にある二つの異常事態に目がいかず、そこから脱出するすべも持っていないからです。 異常その１――大企業いいなり政治 　一つ目は、大企業いいなりの政治です。 　民主党政権は今年４月から、子ども手当を実施すると言っています。しかし問題は、その財源です。扶養控除の廃止などで、私たち庶民に増税することによって、その財源を生み出そうとしています。 　しかし、国民の一方の側への支給を増やすために、他方の国民の負担を増やして財源をつくるのでは、本当の国民への支援にはなりません。 　財源をつくるのであれば、国民生活の外からつくるべきです。 　日本共産党は、国民生活の外にある例えば年五兆円にもなる軍事費を減らす、大企業のもうけの一部を国民の暮らしのために提供してもらう、無駄な巨大開発にメスを入れる――こうして国民生活の外で財源をつくって、国民の暮らしを支える予算に回してこそ、国民生活を応援する政治になるのではないでしょうか。 　大企業にきっぱりとものが言える政治をつくってこそ、国民の暮らしを支えられます。日本共産党は、企業からただの１円も受け取っていない政党ですから、国民のみなさんと一緒に、そういう政治をつくることができます。 　どうか、日本共産党にみなさんの願いを託していただきたいと思います。 異常その２――日米軍事同盟最優先の政治 　もう一つは、アメリカとの軍事同盟第一の政治です。 　沖縄の普天間基地の問題で、民主党は、県内たらいまわしという自民党政治と同じ選択をしようとしています。しかし、これがいかに沖縄県民を苦しめることになるのかは、明らかです。 　いま、世界は、仮想敵をつくって軍事同盟を結ぶようなやり方は、過去のものになってきています。 　いまや世界には、アメリカとの軍事同盟があるのは、ＮＡＴＯのほか、アメリカと韓国、アメリカとオーストラリア、そして日米軍事同盟の４つしかありません。 　一方で、世界の多くの地域では、経済も含めた平和的な共同体作りが進んでいます。 　こうしたときに、日米軍事同盟にしがみつき、アメリカに大盤振る舞いをするようなやり方をやっていていいのでしょうか。 　国どうしのもめごとは、戦争によってではなく、話し合いによって解決する――これが２１世紀の世界の姿です。日本の国でも、日米軍事同盟、安保条約について本当に必要なのかどうか、あらためて考える必要があると思います。 　少なくとも、日本の国民を苦痛のどん底に追いやっているアメリカ軍の基地は、無条件に撤退させる――この立場で、正面からアメリカと交渉していける政治をつくることが求められています。 　日本共産党は、一貫して安保条約に反対してきた政党として、そういう政治をつくるために、全力を尽くす決意です。 参議院選挙で政治をさらに前へ 　今年は、７月に参議院選挙が行われます。 　国民が主人公の政治へ、さらに前進させていく絶好の機会です。 　日本共産党は、比例代表では５議席の獲得に挑戦します。ぜひ、日本共産党に大きなご支援をお寄せください。 　また、千葉選挙区では、斉藤和子さんが立候補します。 　昨年の総選挙では、千葉４区、船橋の選挙区から立候補し、多くのみなさん方からご支援をお寄せいただきました。こんどは、参議院に挑戦します。 　ぜひ、日本共産党にみなさん方の思いを託していただきますよう重ねてお願いいたしまして、この場所での年頭に当たっての訴えとさせていただきます。 　どうもありがとうございました。

２０１０年１月２日 日本共産党千葉県議会議員 丸山慎一

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