特養ホームの建設数は 県目標にも達しないことが明らかに 県健康福祉常任委員会

（２０１０年３月１４日）

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千葉県の特養ホームの整備数が、２０１１年までで４５５６人分であり、１万６６００人に達している入所待機者数からみても極めて不十分なものになっていますが、「介護事業支援計画」で自ら立てた目標にてらしても、達成できる見込みのないものであることが分かりました。

来年度は補助金の引き上げで 建設数は増える 　来年度、千葉県内での特別養護老人ホーム建設の見込み数は、１８４４人分となっています。 　　※広域型（定員３０人以上） 　　　県１２００＋政令市（千葉市）・中核市（船橋市・柏市）１８０＝１３８０人分 　　　地域密着型（定員２９人以下）＝４６４人分 　　　 　　　合計１８４４床 　これら来年度、新たに建設されるものと、既存のものを合わせると、全体の合計整備数は１万８１７７人分となり、現在の「千葉県介護保険事業支援計画」の目標値（２０１０年度で１万７６３６人分）より、５４１人分上回ることになります。 　しかし、「介護保険事業支援計画」は県が指定して開所したものの数が目標になっていますが、来年度の建設見込み数が、すべて開所できるわけではありません。 　実際には建設が始まってから、開所するまで２年程度かかるため、整備数と開所数にはずれが生じます。 今年度も目標の入所定員からは ８４９人分下回る 　実際に、今年度末の整備数と既存の定員数を合わせた数は、１万６３３３人分とされていますが、実際に開所している定員数は１万５４８４人分で、８４９人分も下回っています（下表参照）。

２００９年度 ２０１０年度 ２０１１年度 県の目標数（開所定員数） 16309 17636 19415 整備数（建設中含む） 16333 18177 20040 差し引き 24 541 625 開所数 15484 　 　 目標数との差 ‐825

それでは、支援計画の最終年度（２０１１年度）の達成見込みはどうでしょうか。 　到達させるべき開所目標定員数は１万９４１５人分になっていますが、到達見込みは建設中のものも含めて、２万００４０人分で６２５床上回っているにすぎません。 　この２万００４０人分中には、工事中のものも含まれており、すべてが入所できるわけではありません。 　今年度と同じように、８００人分程度の差があっても、目標には達しないことになります。 　ただでさえ全国一、高齢者人口当たりの特養ホームの定員数が少ない千葉県が、ますます、深刻な事態になるのは明らかです。

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