ニューフィル千葉への支援強化を要請 日本共産党が県に

（２００６年１２月１５日）

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県の外郭団体が運営している県内唯一のプロ楽団「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」への県の支援が大幅に縮小され、存立にもかかわる危機を迎えています。 　日本共産党千葉県議団は１２月１５日、文化の育成は効率だけでは決して成り立たないと、所管する環境生活部長に支援強化を申し入れました（右の写真）。 　申し入れ全文は、以下のとおりです。

ニューフィル千葉への支援の強化を求める要望書

千葉県知事　堂本暁子様

２００６年１２月１５日

日本共産党千葉県議会議員団

（財）ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉の運営が財政面から困難に陥り、その維持・存続の条件として、楽団員にたいして、給与の4割カットなど勤務条件の大幅な切り下げが提示されている、との報道に、多くの県民が心を痛めています。 　ニューフィル千葉は、千葉県が設立の母体となり、県知事が理事長をつとめる、文字どおり千葉県民の交響楽団として、６００万県民に向けた芸術・文化の重要な発信基地の役割をはたしています。その楽団のアーティストたちが、今でも全国水準からみて決して充分とは言えない給与をさらに削られて、生活の基盤を脅かされるようなことがあってよいわけがなく、ことは、千葉県政において芸術・文化がどれだけ大切にされているかが直接に問われる問題だと考えます。 　同財団にたいする千葉県のこれまでの財政支援は、他県と較べてもきわめてささやかなものであり、その脆弱な財政基盤とそこから生ずるさまざまな制約のもとで、楽団員たちは懸命に技術を磨き、演奏と普及の活動にとりくんできています。 　人々の心を豊かにし、夢や勇気を与える芸術・文化活動は、目前の財政効率や採算性だけを尺度に歳出削減のワクをはめる自治体リストラの対象にはなじまないものであり、むしろ長期的視野にたった手厚い支援策をもって、大切に育てていくべきだと考えます。 　以上の見地から、わが党は、貴職にたいし、ニューフィル千葉の運営にたいする県の財政支援を大幅に拡充して、楽団員が安心して演奏活動に取り組める条件を保障し、将来に向けて一層の発展を可能にする財団の基盤強化をはかられるよう、つよく要望するものです。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

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