今日はどこに行くの？ 日本共産党が「派遣バス」待つ列で 派遣労働の実態調査

（２００８年１月３１日）

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「肩身が狭いです。正社員になりたい」――。 　派遣労働を始めて２カ月の男性（２０歳）＝千葉市稲毛区＝が語ります。 　１月２９日早朝、千葉県船橋市のＪＲ西船橋駅前で、日本共産党千葉県委員会、衆院予定候補、県議らが“派遣バス”を待つ労働者たちの行列に次々と声をかけ、アンケート用紙に実態が書き込まれていきました。

早朝７時、冷え込みのなか派遣先に運んでいくバスを待つ派遣労働者の行列は男女２０人を超えていました。年代は２０代から４０代。うつむく人、道路に座り込む人。昼食にするのか、食べ物が入ったコンビニ袋を手にぶら下げています。 　「ハケンくん」としか呼ばれないなどの非人間的労働の解決のために生の声を集めようと実施したアンケート調査。小倉忠平、斉藤和子の両衆院比例候補、丸山真一県議など８人が参加しました。 　西船橋駅に集まる派遣労働者をリポートした「しんぶん赤旗」の連載記事を配りながら派遣労働者の人たちと対話していきます（左の写真）。 　ほとんどの人が「ここまでの交通費は出ません」と回答。２３歳の男性は「今日、どこの会社に派遣されるのかは知らない。仕事は倉庫整理です」と言います。 　時間がたつにつれ行列は５０人ほどにふくらみました。バスが発車すると、すぐにまた行列ができます。道路わきに止まったバスが５台、６台と入れ代わり立ち代わりやってきます（右の写真）。夜勤上げと思われる人たちを降ろしたあと、出戻りで人を乗せていくバスもありました。 　派遣歴５年という松戸市の男性（４５歳）は「以前は食品会社で働いていましたが、上司との関係がうまくいかずに辞めさせられた。倉庫整理やパソコン修理をやります。時給は９２０円から１２００円、正社員になりたくて探しているけど厳しいですね」と述べ、「赤旗」の記事をまじまじと見つめました。 　週に６日、朝８時から夜１０時の１４時間働いているという男性（３８歳）も「正社員になりたい。日雇い労働は原則禁止にしてほしい」と。５つの派遣会社に登録している男性（２６歳）＝習志野市＝は「職がないし、すぐにお金がほしいから」と切々と語りました。 　斉藤衆院比例予定候補は「派遣労働の実態を目の当たりにし、対話してみて本当に安定して働ける場所の確保や法規制が必要なんだと実感しました。派遣労働者の切実な声を届けて政治を変えたい」と決意を新たにしました。 【しんぶん赤旗・洞口昇幸記者】

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