北総線の運賃値下げを求めて 親会社の京成電鉄に要請 日本共産党千葉県委員会

（２００９年５月１５日）

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５月１８日の県への要請はこちら⇒

東京都心と成田空港を結ぶ成田新高速鉄道が来年度開通し、京成電鉄が新型のスカイライナーが運行するのを前に、日本共産党千葉県委員会が５月１５日、京成電鉄（花田力代表取締役社長）に対し、関係する子会社の運賃値下げに強力な支援を求め要望書を提出しました。 ※要望書は記事の下に掲載 　問題の運賃は京成電鉄子会社の北総鉄道のもの。「財布落としても定期落とすな」といわれるほど高く、住民の負担が大きな問題となっています。 　京成電鉄は北総線と同じ線路でスカイライナーを走行させ、北総鉄道に線路使用料を払うため、「これを機に高い北総線を京成線と同じ運賃に下げてほしい」「京成は親会社として値下げの支援を」「同じ路線を走るのに運賃が異なるのは困る」などの声が高まっていました。 　日本共産党の丸山慎一県議、市川、船橋、松戸、白井、印西各市の議員や住民、石川健介・志位和夫衆議院議員秘書が参加。 　これまでの交渉のなかで、国土交通省も「二重運賃は問題。住民が納得できる運賃体系を」と言明していることをあげ、一つの線路を走る鉄道二社で運賃が異なることの不公正性などについて、京成側の認識を質問しました。 　京成側は、運賃については「公表できる段階にない」と述べました。 　北総線運賃がＪＲや京成より極端に高い背景には、建設コストの負債の転嫁などの問題があります。昨年には、十万を超す運賃値下げを求める署名が国交省に提出されています。 【しんぶん赤旗・浅野宝子記者】

北総線の運賃引き下げを求める京成電鉄への要望書は、以下の通りです。

京成電鉄株式会社 代表取締役社長　花田 力 様

北総運賃を京成本線並みに引き下げるため強力な支援を求める要望書

２００９年５月１５日 日本共産党千葉県委員会 千葉市中央区新千葉３−１６−１５ 電話０４３−２４１−４２５１

日頃、私たち千葉県民の大切な足として、安全で快適な鉄道事業をめざす貴社のご努力に敬意を表します。 　成田新高速鉄道の整備も進み、貴社のスカイライナーの運行開始も来年度に迫ってきました。これが北総鉄道の軌道を使って走ることから、沿線住民は、成田新高速鉄道の開業を機に、北総鉄道の運賃引き下げの願いを強めています。 　住民は昨年８月、わが党の志位和夫委員長も同席した場で、谷垣国土交通大臣に「京成本線と同一の運賃に」という１０万筆の署名を提出したところです。志位委員長の「運賃認可の際、二重運賃にならないように」という要請に、谷垣大臣は「おかしなことにならないように、みなさんの納得がいくように指示したい」と答えました。 　北総鉄道は、貴社が５０％の株式をもつ連結子会社です。沿線住民を苦しめてきた異常な高運賃が、北総鉄道を今日まで支えてきたといっても過言ではありません。その軌道を使って貴社のスカイライナーが走るという現実を前に、沿線住民の間では「京成電鉄が北総運賃の値下げに主に責任をもつべきだ」という世論が広がっています。 　平成１４年に貴社が国土交通省に提出した成田新高速鉄道の事業許可申請書の事業収支見積書では、「現行京成運賃制度を基に算出」とあり、平成２７年度税引き前利益は約４９億円となっています。その後、軌道建設費用の縮減もあったと聞いており、成田新高速鉄道の利益は莫大なものとなるのではないでしょうか。 　貴社を含む京成グループの平成２１年３月期第３四半期の連結決算では、鉄道部門の営業収益は８６５億９千万円（前年同期比０・６％増）で、営業利益は１５１億５千３百万円（前年同期比０・４％増）となっています。現下の経済情勢の下でも、優良な企業として発展している貴社の力を、子会社である北総鉄道の運賃引き下げのために発揮していただけるよう要望するものです。

以上

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