「国民はマインドコントロールされている」
千葉県議会の自民党が
生活保護を攻撃し、原発再稼働求める

（２０１２年１０月１４日）

　１０月１６日に閉会した県議会では、極端な言動があいつぎました。

　その一つが生活保護への攻撃です。
　「働けるのに生活保護を受けている者には、草取りとかゴミ拾いをさせるべきだ」とある議員が県に迫りました。

　憲法では、「何人も、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」（第１８条）と定めており、強制的にゴミ拾いをさせるのは、犯罪による処罰と同じことです。

　働けるのに、楽をしたくて保護を受けているかのように生活保護を歪めて描き、保護受給者を犯罪者扱いして苦役を与える。とんでもない話です。

　しかしこの発言に自民党席からは「そうだ、そうだ」の声が起きました。

　もう一つは、原発についてです。
　ある自民党議員が、「福島の原発事故はレベル７より低く、チェルノブイリより深刻さは遥かに小さい。にもかかわらず、間違った情報で国民はマインドコントロールされている。原発ゼロのアンケート結果は正しくない。一日も早く再起動を」とぶちあげました。

　「マインドコントロールされているのは、どっちだ！」と言いたいほどです。

　こうした極論が平気で出てくるのも、いまの混沌とした状況を反映しているのだと思います。

　でも、その一方で別の自民党議員が「公務員をこれ以上減らしてはならない」と知事に迫ったり、「子ども医療費助成の一部負担金や所得制限は廃止すべきだ」と要求するなど、県民の声に押された質問もありました。

　千葉県議会でも、歴史を後戻りさせるのか、それとも県民運動と世論の力で前進させるのか、そのたたかいが表面化してきています。

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