巨大開発のムダづかいがさらに広がる メッセに１６０億円 アクアラインに４５億円

（２０１１年３月１３日）

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千葉県は、福祉にかけているお金が県民一人当たり年１１万円程度で全国最下位。その一方で、巨大開発には湯水のようにお金を注いでいます。

赤字補てんは開業以来３３４億円 　千葉県の来年度予算に、幕張メッセ（千葉市美浜区）のホールが建っている土地の代金１６億円の支払いが計上されていることが分かりました。１０年払いの１年目で、総額は１６０億円にも上ります。 　幕張メッセは、１９８９年１０月に開業した県立の巨大展示場で、１９９７年１０月には第２メッセもオープンしました。 　しかし、利用状況が悪いため、赤字の穴埋めに県と千葉市合計で毎年１０億円を超える税金を投入しており、昨年度までの累計は３３４億円にも達しています。 そのうえ土地代金が１６０億円 　そのうえ、今回、メッセホールが建っている土地の代金を企業庁に支払わなければならないことが明らかになりました。 　メッセの土地は企業庁が埋め立てて造成したものですが、県は造成費を支払っていません。このことが包括外部監査によって指摘され、造成原価を支払うことになったものです。総額１６０億円を１０年かけて支払う契約です。 ４５億円もかけて引き下げが必要か 　東京湾アクアラインは、１兆５０００億円もの巨費を投じて造られた横断道路ですが、１日、３万台程度通る計画だったのに、通行料金が高いため１万台ほどしか通らず、大変な赤字を計上しています。 　森田知事は、通行料金を８００円に引き下げることを公約に掲げて当選し、２００９年８月から実施に踏み切りましたが、引き下げの財源は、国と千葉県が２５億円づつ負担しています（２０カ月分）。 　森田知事は今年の３月末で税金投入は終わらせると公言してきましたが、国から引き下げ延長のための公金投入を求められるとすぐに前言をひるがえし、３年間で４５億円もの支出を決めてしまいました。 　千葉県は福祉に使っているお金が、県民一人当たり年間１１万円で全国最下位です。アクアラインの通行料金値下げのために４５億円もの税金を投入するなら、福祉や医療など暮らしに直結するものにまわすべきではないでしょうか。

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