千葉県の特養ホームの定員数
高齢者人口10万人あたりで全国最下位


(2012年3月11日)
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 千葉県の特別養護老人ホームの高齢者人口当たりの定員が、47都道府県で最下位であることがわかりました。千葉県内の特養ホームの入所待ちは1万8000人を超えており、建設促進は急務の課題となっています。

全国平均まで
あと4000人分必要


 「特別養護老人ホーム」は、一人では生活できない高齢者を入所させて介護する施設ですが、数が大幅に足りず、千葉県では、入りたくても入れない待機者が1万8737人(2011年7月1日現在)にも上っています。

待機者の詳細はこちら⇒

 しかも千葉県は、65歳以上の人口10万人当たりの特別養護老人ホームの定員数が1275人(2011年10月1日現在)で、47都道府県で最下位であることもわかりました。千葉県は、全国一、特養ホームに入りづらい県ということになります。

 トップの島根県は2312人で千葉県の1・8倍。全国平均並みに追いつくために、あと4435人分の定員増が必要です。

全国順位の詳細はこちら⇒

千葉県の来年度予算は
500人分


 ところが、千葉県の来年度予算を見ると、特養ホーム建設補助金は、わずか500人分(20億円)しかありません。今年度の2000人分(80億円)と比べても4分の1へと激減しています。

 日本共産党の丸山慎一県議は2月27日に行われた県議会代表質問でこの問題を取り上げ、「予算額が500人分では全く足りない。しかも、次期高齢者保健福祉計画案では、来年度から3年間で入所者が4687人増と見込んでいるが、待機者数約1万8000人と比べると、これも大幅に増やす必要がある」と県に求めました。

 これに対して県は、「入所希望者の解消に向け特養ホームを整備することは喫緊の課題」と答えましたが、具体的な解消計画などについては、明言を避けました。

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