旭中央病院の不当解雇（分限免職）で 労働組合がなど県に要請

（２０１２年６月１日）

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千葉県旭市の国保旭中央病院が、今年３月末付けで病院職員（市職員）を分限免職とした問題で、県医療労働組合連合会、県医療福祉労働組合、県争議団共闘会議などが６月１日、分限免職は不当処分だとして、県医療整備課に病院への指導や解決のための努力を要請しました。 　日本共産党の丸山慎一県議が同席しました。 　この問題は、県医療福祉労働組合員である宮本隆さんを「職場で大声をあげた」などを理由に、わずか３日間の手続きで分限免職としたもの。 　背景に、宮本さんが不払い残業代の是正を病院に求めたものの改善されず、労働基準監督署に申告したことが指摘されています。 　労基署は是正を指導し、病院も時期をさかのぼって残業代を支給。さらに宮本さんは全職員への支給を求めましたが、病院は「本人からの申告があれば支給する」としていました。 　要請で医労連の永島達哉書記長らは、市職員の分限免職の規定や、労基署の是正指導にてらしても重大な問題があると指摘。地域医療を担う公立の中核病院で違法行為がまかり通れば、地域住民の要求にこたえた医療や民主的な運営ができないと強調し、県としてただちに是正指導をするよう求めました。 　県医療整備課担当者は、「県として指導する権限はないが、みなさんの要望は病院側にきちんと伝える」と述べました。

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