パトリオットミサイルＰＡＣ３の 配備中止を求める申し入れ全文

（２００７年９月１９日）

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政府が今秋にも、新型パトリオットミサイルＰＡＣ３を自衛隊習志野基地に配備しようとしている問題で、日本共産党は９月１９日、高村正彦防衛大臣に配備中止の申し入れを行いました。 　対応した担当者は、集団的自衛権の行使にはあたらないと答え、実際に配備は１２月から１月くらいになること、訓練については公表できないこと、試射は来年度になること、費用は８千億円から１兆円になること、などを話しました。 　申し入れの全文は、以下の通りです。

（パトリオットミサイルとは？⇒） （記事はこちら⇒）

パトリオットミサイルＰＡＣ３の配備中止を求める申し入れ

防衛大臣　高村　正彦　　様

２００７年９月１９日

日本共産党　　千葉県議団 同　　　　船橋市議団 同　　　習志野市議団 同　　　八千代市議団

政府は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、パトリオットミサイルＰＡＣ３の配備計画を前倒しで進め、最初の１基を航空自衛隊第１高射群の本部がある入間基地に配備し、今年末までに、航空自衛隊習志野分屯基地を始め、霞ヶ浦、武山のそれぞれに１基ずつ配備しようとしている。 　ＰＡＣ３の配備は、日本がアメリカの「ミサイル防衛（ＭＤ）」に組み込まれ、自衛隊が米軍の先制攻撃戦略と一体となって活動することになるものであり、憲法上禁じられている集団的自衛権の行使に当たるのは明らかである。 　また、ミサイル防衛システムの開発に、政府は約１兆円もの税金投入を予定しているが、日本の防衛とは無縁のミサイル防衛計画への税金投入は、無駄遣いの最たるものと言わざるを得ない。 　そのうえ、自衛隊習志野基地は、船橋市･習志野市･八千代市の人口９０万人が居住する３市の中心に位置しており、基地への攻撃、迎撃という事態になれば住民の被害は計り知れない。こうした住民の安全をおびやかすPAC３の配備は、決して容認できるものではない。 　よって、パトリオットミサイルＰＡＣ３の自衛隊習志野基地への配備計画を直ちに中止するよう強く申し入れるものである。

以　上

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