２万４千人の署名を踏みにじり 新京成電鉄が６月１６日に 高根木戸駅の無人化強行

（２０１２年５月３０日）

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千葉県の習志野市と松戸市を結ぶ新京成電鉄が、６月１６日から高根木戸駅（船橋市）を無人化することを公表。 　日本共産党は５月２９日、新京成電鉄幹部と交渉し、利用者の安全を第一に据え無人化の実施は断念するよう厳しく求めました。 　要請には、丸山慎一県議や船橋市議団、沿線の住民が参加しました。 　新京成電鉄では、駅の省力化と称して全２４駅中１０駅を無人化する計画を進めており、すでに５駅で実施されています。 　無人化されると、夜１０時から翌朝７時までは完全な無人駅となります。朝７時から夜１０時までは退職再雇用者を一人配置するものの、金銭の取り扱いなどはやらない単なる案内係としての配置です。

〔新京成の駅員廃止計画〕

【実施駅】 船橋市 「前原」 ２００７年１２月１日から 松戸市 「松戸新田」 船橋市 「習志野」 ２０１０年　４月１日から 船橋市 「滝不動」 ２０１１年６月１６日から 松戸市 「みのり台」 【実施決定駅】 船橋市 「高根木戸」 ２０１２年６月１６日から 【今後予定駅】 船橋市 「三咲」 　 鎌ヶ谷市 「初富」「北初富」 　 松戸市 「上本郷」 ２０１２年下半期 【無人の時間】 始発〜７時 完全無人。障害者トイレは使えず。 ただし、高根木戸駅は監視駅を呼び出して使用可 ７時〜２２時 案内係（退職再雇用）を１人配置。金銭は扱わない。 ２２時〜終電 完全無人。障害者トイレも使えず。 ただし、高根木戸駅は監視駅を呼び出して使用可

こうした無人化にたいして、「利用者の安全確保ができなくなる」と厳しい批判の声が上がり、周辺の地域自治会では、２万４千人分の無人化中止を求める署名を提出しています。 　船橋市も昨年１２月２６日に市長名の要望書を本社に提出して、「常時有人化」を求めていました。 　今回の交渉でも参加者は、「すでに無人になっている滝不動駅で夜１２時ころ、若者がふざけて線路に降りていた」とか、「夜１０時すぎに電車で急病人が出て、車掌さんが対応せざるを得ず、電車が大幅に遅れた」などの事例を紹介し、無人化の危険性を指摘しました。 　これにたいして電鉄側は「乗客が減り、会社の経営が大変だからご理解を」と述べましたが、新京成電鉄の３月期当期純利益は、昨年の３月期より２億円以上増えています。 　利用者の安全よりも会社の利益を優先させる新京成電鉄の姿勢に、厳しい批判が広がっています。

〔過去の新京成無人化関連ニュース〕

２０１２年５月７日 新京成電鉄が６月１６日も高根木戸駅の無人化強行か ２０１２年２月８日 高根木戸駅の無人化で新京成電鉄本社と交渉 ２０１１年１２月２８日 新京成電鉄の駅無人化で船橋市に要請 ２０１０年９月１７日 新京成電鉄が三咲駅の無人化準備強行 ２０１０年５月１３日 新京成電鉄が滝不動駅の無人化を表明 ２０１０年３月３１日 習志野駅の無人化で本社に署名提出 ２０１０年３月２５日 新京成・習志野駅の無人化で船橋市と懇談 ２０１０年３月２４日 新京成が習志野駅の一部時間帯無人化を実施 ２０１０年２月２２日 新京成習志野駅の無人化で本社に要請 ２００９年１２月２８日 新京成が駅の無人化実施を明言 ２００７年１２月４日 新京成電鉄が駅の無人化を強行

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