森田知事が市民の声を排除 三番瀬の「埋め立て」へ 推進派の逆流強まる |
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| （２０１１年１２月１３日） |
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 森田知事就任後から、三番瀬をめぐって「埋め立て」への逆流が強まってきています。そして、ここにきて目立ってきたのが、市民の声を排除するという手法です。※右の写真は２０１１年元旦の三番瀬の風景 |
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| 埋め立て計画の白紙撤回は県民の力 東京湾の一番奥にある１６００ｈａの干潟と浅瀬――それが三番瀬です。１９６０年代に埋め立て構想がつくられ、１９９０年代には７４０ｈａの埋め立て計画が策定されましたが、３０万人を超える署名と県民世論の力で、２００１年、白紙撤回させました。 しかし、森田知事が就任したことで、埋め立て推進派の巻き返しが強まってきています。 市川塩浜の開発と第２湾岸道路に固執 三番瀬に面した市川市塩浜地区では４０ｈａという開発計画が進められていますが、その中では、前面の泥干潟を砂干潟に変えて、「見た目をよくしたい」という声も出ているといいます。 また、三番瀬を横切るルートで計画されている高速道路（第２東京湾岸道路）の建設に執着する勢力もいて、県議会では自民党が「第２湾岸道路の早期事業化」を主張、県も国に実現を要望していますが、そのためには三番瀬の埋め立ては欠かせません。 こうした勢力が歩調を合わせているのが、三番瀬に大量の砂を投入して事実上の埋め立てとなる人工干潟化の実施です。「再生」の名前で進められようとしている人工干潟化こそ、いまの三番瀬をめぐる最大の問題の一つになっています。 再生会議を廃止し市民の声を遠ざける 森田知事が、三番瀬再生会議の議論を「時間がかかりすぎている」などと非難して、「行政主導でスピード感を持って進めていきたい」と再生会議を廃止（昨年１２月）したのも、再生会議の委員に「人工干潟化」に慎重な立場の人が少なくなかったからだと言われています。 人工干潟に慎重な市民の声を排除する――ここに再生会議を廃止した最大の狙いがあったことは、その後の経過を見れば明らかです。 再生会議廃止後は非公開の会議も 三番瀬再生会議では傍聴者も意見を発言することができましたが、後継組織として設置された専門家６人による「専門家会議」では、傍聴者の発言は許されていません。 ５月２４日に開かれた「三番瀬漁場再生事業連絡協議会」に至っては非公開で開かれ、県民がこの会議を知ったのは８月１０日に県のホームページに開催結果が掲載されてからです。 １１月１３日に開かれた三番瀬ミーティングも再生会議に代わるものとは程遠く、県の姿勢や方針に対する議論は、極めて限られたものとなっています。 「市民の声の排除」を進める森田知事と開発推進勢力が一体になって、広大な人工干潟の造成という三番瀬の事実上の「埋め立て」を進めようとしています。しかし、人工干潟化は、いまいる豊かな生物相を根こそぎダメにしてしまうことになります。 三番瀬は、船橋側の砂干潟と市川側の泥干潟の二つの顔があるからこそ、生物の豊かさを支えられるのであり、大量の砂を入れてそれを破壊することは許されません。 ラムサール条約に登録していまのままの三番瀬を将来に残すべきです。 |
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